ご利益を得るためにお守りやお札を手に入れますが、これの正しい単位はご存知でしょうか?
今回はお守りやお札の数え方についてご紹介します。
お守りや御札は神様が宿る神聖なもの!
お守りやお札は寺社で儀式をすることで神様を分霊して作ります。
神社やお寺で祀っている神様のパワーを分割して写し取っているので、お守りやお札は神様そのものといえます。
お守りに関する表現ですが、お守りは「購入する」ものではなく、「授かり受ける」ものです。
販売形態として金銭のやり取りが発生していますが、本来はお参りした見返りにいただくものです。
寺社に詣でて神様にお供えしたその行動の見返りにお守りやお札をいただき、
お守りやお札をいただいたお礼にお金を納めるという流れでした。
寄付だったので値段自体はその人の気持ちで決められていました。
「お守りやお札のお礼にお金を納める」という流れは
時代とともに販売のような金銭と物品のやり取りに変わってしまいました。
気持ちで決められていた納金は値段がつけられてまるで販売のようになったのです。
なのでお守りやお札をいただいても、販売ではないので「お買い上げありがとうございました」と言わないわけです。
お守りやお札を取り扱っているところも「販売所」ではなく「受領所」というような表現をします。
そしてお守りやお札をいただく際に渡すお金も「代金」ではなく「初穂料」(はつほりょう)というわけです。
お守りやお札は「買う」ものではなく「いただく」ものです。
また神様が宿る神聖なものですので、「処分する」「捨てる」ではなく「返納する」が正しい表現です。
「~していただく」など敬語表現なのも神様を敬ってのことです。
教養として知っておくといいでしょう。
お守りや御札の数え方は「体」
お守りやお札は神様そのものといえます。
なので、お守りや御札は神様と同じ数え方をします。
神様は人の形をしているので、人間と同じように数えて「1人」「2人」でしょうか?
答えは違います。
神様そのものの数え方は「柱」(ちゅう)や「座」(ざ)」と数えます。
古くは神様が宿る御神体は柱の形をしていました。なので「柱」と呼ぶわけです。
神様がそこに居座ることを「鎮座する」というように、「座」もまた「神様が座る場所」という意味でそう呼びます。
そして、神様のパワーが宿っているお守りや御札は「体」(たい)と数えます。
お守りを「1個」「1つ」と数えたり、御札を「1枚」と数えないように注意しましょう。
お守りやお札は小さな神様そのものです。なので神様と同じ数え方をするわけです。
お神輿や神棚の数え方は?
同じく神聖なものとして、お神輿や神棚があります。
これらの数え方も気になりますよね。
お神輿は「基」(き)、神棚は「宇」(う)と数えます。
ちなみにおみくじは「本」(ほん)と数えます。
おみくじは要するに占いです。現代のおみくじは紙でできていますが、昔は「御神籤」の漢字通り、竹や木でできていました。
細い竹や木の棒だったのでそのような数え方になりました。
まとめ:お守りの数え方は…
- お守りやお札は神様が宿る神聖なものなので神様と同じ数え方をする
- お守りやお札の単位は「体」(たい)
- お神輿は「基」(き)、神棚は「宇」(う)、おみくじは「本」(ほん)と数える
相手は神様ですので、きちんと丁寧に敬い、接しましょう。
お守りやお札を「たかが物」と粗末に扱っているとバチが当たります。
お守りやお札の正しい扱い方については別の記事で紹介していますので、
そちらを参考にしてみてください。
ちなみにお守りやお札は長く持ち続けていると徐々に効果が弱まっていきます。
ご利益が薄れる前に新しいものと交換しましょう。