困った時の神頼みだったり、祈願だったり、神様に頼りたい時はありますよね。
受験のお守り、安産祈願など色々とありますが、実はこれらのお守りには有効期限があるんです。
有効期限はいつまでか、期限が切れたお守りはどうしたらいいのか、解説します!
お守りには有効期限がある
お守りはただのモノではなく、神社で祈祷をし、祀っている神様を分霊しています。
わかりやすくいうと、神社の神様をコピーして力を分割しているのです。
なので、お守りは中に小さな神様が宿っています。
小さいといえども神様は神様です。粗末に扱うとバチが当たりますよ。
そうして作られたお守りは毎日少しずつ効力を失っていくとされます。
つまり、お守りには有効期限があるんです。
神様の加護を得るため、ある程度の時間が経ったら新しいものと替える必要があります。
お守りの種類ごとに有効期限を紹介!
効力は有効期限を過ぎたからといって急にゼロになるわけではなく、1日ちょっとずつ減っていくものです。
熱いお湯を置いておくとだんだん熱湯からぬるま湯になっていくように、少しずつ効力が消えていきます。
その効力が薄まり、消えてしまう頃が有効期限といえるでしょう。
どのお守りもだいたい有効期限は1年とされています。
それ以上は徐々に効力が薄まっていきます。
この1年というのは根拠があり、古くは鎌倉時代にさかのぼります。
鎌倉時代の伊勢神宮の使いの人が全国に配った御札を初詣で返し、そしてまた新しく配ってもらうというサイクルに由来しています。
1年身を守ってくれたものを感謝しながら返納し、新しいお守りに1年守ってもらい、また来年返納するという流れから、お守りの有効期限は1年といわれるようになりました。
交通安全や商売繁盛、厄除けなど、年間を通して効力を得たいものは1年まるごと、
合格祈願や安産祈願など、「合格したら」「子供が生まれたら」と役割が終わるタイミングがはっきり存在するものは叶い次第、と考えるといいでしょう。
初詣のついでに新しいお守りを購入しましょう。
有効期限が切れたお守りはどうしたらいい?
1年経過したり、あるいは役目を終えたお守りは神社に返納しましょう。
お守り自体の素材は布と紙なので可燃ゴミに分類されますが、
願いが叶ったからといって、今まで守ってくれたものをゴミと一緒に捨てるのは神様に申し訳ないですよね。
なので、神社へと返納するのが礼儀です。
神主さんや返納用窓口に渡したりできればよいのですが、一番手間がかからない方法はお焚き上げに出すことでしょう。
初詣に行くと神社で焚き火をしていますよね。あれは暖を取る意味だけではなく、お焚き上げをしているんです。
あの中にお守りを投げ入れて神様のもとにお返しします。
お守りの処分の方法については他の記事で解説していますので
そちらを参考にしてください!
まとめ:お守りの有効期限は…
- お守りには有効期限があり、目安は1年程度
- 期限は鎌倉時代の慣習に由来する
- 初詣に行って古いお守りを返納して新しいものをもらうというサイクルで効力を保つことができる
- 返納はお焚き上げに出すのが一番簡単
お守りは丁寧に扱い、きちんとお返しするのがマナーです。
あの布の袋の中に何が入っているか気になりますが、開けてしまうと効果がなくなるといわれています。
ちなみに何が入っているかというと、神様の力を分割して封じ込めた小さな御札(紙)です。
お守りは神様の居場所ですので、丁寧に扱いましょう。
あなただって部屋でくつろいでいたらいきなりドアが壊されて誰か入ってきたら嫌でしょう。
しかもその人が「自分のために働いて」と図々しく言ってきたら
絶対に働きたくないし、むしろ縁を絶ちたいと思うでしょう。それと同じです。
きちんと節度を持って、おごそかな気持ちで扱いましょうね。