カレーやシチュー、コロッケやマッシュポテトと煮物や揚げ物に万能なジャガイモ。
通年出回っている野菜ですが、その旬は春先で、その頃に収穫されたものを新ジャガと呼びます。
今回はジャガイモの選び方についてご紹介していきたいと思います!
見分けポイントその1:用途に合わせて品種を選ぶ!
ジャガイモには主に2種類の品種があります。
男爵イモ系とメークイン系の2つです。他にはキタアカリやアデンスレッドなど様々な種類があります。
ジャガイモを何に使うか、用途に合わせて男爵イモ系かメークイン系かを選んでください。
丸い形をした男爵イモは加熱すると粉っぽく、ホクホクとした食感になります。
なのでホクホクさを活かしてマッシュポテトやポテトサラダなどに向いています。
長細い形が特徴のメークインはしっかり硬く、煮崩れしにくいので煮込み料理に向いています。
カレーやシチュー、肉じゃがなどに使うのがオススメです。
5~6月ごろに収穫される新ジャガは水分が多くて柔らかいので
煮物にはあまり適しておらず、焼いたり揚げたりが適しています。
オーブンなどで蒸して粉ふきいもを作ると美味しいですよ。
見分けポイントその2:芽が出ていないものを選ぶ
ジャガイモそのものの見分け方、まずは芽が出ているかどうかです。
ジャガイモの芽にはソラニンという毒がありますので、当然芽が出ているものはNGです。
芽が出るためにジャガイモの栄養を使ってしまうので、
芽が出ているものはそうでないものに比べて栄養が大きく損なわれており、食感が悪くなってしまっています。
形はしっかりふっくら丸いものがいいです。
男爵イモは大きすぎるとスが入りやすいので中くらいの大きさがちょうどいいですが、
メークインはスが入りにくい品種なので大粒のものでも大丈夫です。
皮の色ですが、緑がかったものは要注意です。
ジャガイモは日に当たったり長いこと保存していると皮が緑がかってきます。
これは芽が出るために成長しはじめているという証拠で、
ジャガイモの栄養を使って芽を出そうとしている真っ最中です。
こうなってくると皮にも毒が作られ始めてきます。
毒があるからといって、一口でも食べたら死ぬというわけではありませんが、
皮が緑がかったものは避けるようにしましょう。
ちなみにソラニンは水に溶けやすい性質があるので、
芽が出たり皮が緑がかったりしたものは、皮を剥いてから水にさらすと多少は抜けていきます。
確実にすべてがなくなるわけではないので過信しないでくださいね。
見分けポイントその3:新ジャガは皮の薄さがポイント!
新ジャガの場合は表面の皮の薄さがポイントです。
指でこすって剥けるくらいがちょうどいいでしょう。
薄いほど新鮮で、古くなってくるほどに皮が厚くなってきます。
それ以外の見分けポイントは普通のじゃがいもと同じで、
芽が出ていたり皮が緑がかっていないものを選んでください。
まとめ
- ジャガイモには主に2種類の品種がある
- 男爵イモはマッシュポテトやポテトサラダに向いている
- メークインはカレーやシチュー、肉じゃがに使うのに向いている
- ジャガイモを選ぶポイントは芽が出ていたり皮が緑がかったりしていないか
- 芽が出ていたり皮が緑がかったりしているものはソラニンという毒がある
- 新ジャガは皮の薄さがポイント。指でこすって剥けるくらいが新鮮
ちなみにジャガイモの毒であるソラニンの致死量をジャガイモで得ようとすると、
タライに山盛りいっぱいの芽を食べないといけないそうです……。
芽だけをこれだけ食べないと死なないので、多少食べたくらいでは人体には特に害は起きません。
ですが体の小さいこどもや赤ちゃんには危険ですし、それより体の小さい犬猫などはもっと危険です。
ジャガイモを食べさせる時にはしっかり注意しましょう。