秋の味覚の代表であるブドウですが、
栽培技術の発達により1年中食べられるようになりました。
さらには皮ごと食べられる種無し品種なども登場し、
ブドウの皮や種に悩まされることもなくなりました。
昔に比べてずっと食べやすくなったなぁ……としみじみ思うブドウですが
いざ食べてみようと思うと一気に一房食べきるのはなかなか難しかったり。
ついつい残ってしまうブドウを美味しく長く保存する方法をご紹介します!
ブドウの保存期間ってどれくらい?
ブドウと一口に言ってもデラウェアといった小粒のブドウから巨峰といった大粒ブドウ、
さらにはマスカットと色んな種類があります。
これらの品種による違いはあまりなく、
生で食べる用のブドウならどれも3日前後が保存期間の目安となっています。
冷凍保存でも1ヶ月ほどです。
あまり長くもつものではないんですね。
ブドウを長く美味しく保存するには房から外す!
では、少しでも長く美味しく保存するにはどうしたらいいのか?
ポイントがいくつかあります。
まずはブドウを房から外すことです。
房から外すことで、ブドウの栄養や水分が房に流れていくことを防ぎます。
この時、房についている根本からハサミで切っておくのがGoodです。
ヘタごと取ってしまうと、その断面から乾燥していってしまいます。
そして洗わないことも大事です。
洗うことによって、ブドウ同士が擦れてしまい、皮に目に見えない細かな傷がついてしまいます。
そこから水分が抜けて乾燥していくので洗うのはダメです。
そして最後に新聞紙で包んで保存します。
新聞紙で包むことによって、冷蔵庫の中の乾燥からブドウを守ります。
冷凍保存する時は房から切り離した粒の状態で洗ってからフリーザーバッグに入れ、冷凍します。
使う時には凍ったままか半解凍状態で使わないといけないため、
そのまま食べても大丈夫なように洗っておくわけです。
凍ったブドウはそのままシャーベット感覚で丸ごと食べてしまっても美味しいですし
皮ごとミキサーにかけてジュースにしたり、牛乳を加えてシェイクにしたりすることで美味しく飲むことができます。
ブドウの表面の白いのはカビ?
買ってきたばかりなのに、ブドウの表面に白いものがついている!
という経験はありませんか?
これは白カビではなく、ブルームと呼ばれるものです。
ブルームとは、果物が乾燥から自分を守るために表面に施したコーティングです。
植物の自然なはたらきによるものなので、カビではありません。
ブルームはブドウやリンゴ、ブルーベリーなんかにはよく見られるものです。
なんか白っぽい粉がふいているなと、カビだと思って捨てないでくださいね!
むしろ真っ白なほどブルームをいっぱい出しているということは、
それだけ乾燥を防いでいるということになり、
つまり中身はみずみずしいという意味でもあります。
白く粉っぽいので買う時の見た目はあまりよくないですが、
食べる時に洗ってしまえば気になりませんし、人体に害のある危険なものでもないので
むしろブルームまみれのブドウを選ぶのもよいかもしれません。
まとめ:ぶどうの保存方法はずばり…
- ブドウの保存期間は短く、冷蔵庫でも3日ほど、冷凍保存でも1ヶ月
- 少しでも長く美味しく保存するためには、房から切り離すこと、洗わないこと、新聞して包むこと
- 冷凍保存する時には洗ってからフリーザーバッグへ
- ブドウの表面の白っぽい粉はブルームと呼ばれるもの
- ブルームとはブドウが乾燥から防ぐために施したコーティングで、白カビではない
どうしても食べきれない時には、ジャムやコンポートにすると長期保存ができます。
砂糖漬けにして乾燥させ、干しぶどうにして食べるというのもいいかもしれません。