食卓の彩りにも欠かせず、栄養たっぷりのトマト。
緑黄色野菜の1つですし、毎日食べているという人もいるのではないでしょうか?
しかし、何事もやりすぎは禁物。
トマトを食べすぎるとリコピンの過剰摂取で体に悪影響が起きてしまいます。
しかも、起きるデメリットは女性の大敵ばかりなんです!
トマトは健康にいい! しかし食べすぎると……
トマトにはカリウムやビタミンB、リコピンという栄養が含まれています。
リコピンは抗酸化作用があり、シミやシワの予防などの効果があると期待されています。
カリウムにはむくみ防止の効果がありますし、
トマトに含まれているビタミンB群のうち葉酸は、妊娠初期のつわりの軽減に一役買ってくれます。
しかし、健康にいいからといって食べ過ぎるのはよくありません。
リコピンの過剰摂取によって、体に色々な悪影響が出ます。
食べすぎ!リコピン過剰摂取の時にあらわれる体の不調
リコピンの過剰摂取によって出る悪影響は、女性に特に大敵なものばかりです。
ではどんな症状が出るかと言うと、胃の不調や低血圧、体の冷えなどです。
ひどい場合にはアレルギー症状が出ることもあります。
胃の調子が悪いと、下痢、吐き気、おなかの張りなどの症状が出るようになります。
下痢や嘔吐で脱水症状になり、そのままどんどん具合が悪くなるということもありえます。
そこにさらに低血圧で頭がフラフラしたり、体が冷えてしまったり……。
また、柑皮症という病気になることがあります。
柑皮症とは、肌が黄色に変色してしまう病気のことです。
よく「ミカンを食べすぎると肌がミカンの色になってしまうよ!」と子供に言い聞かせるシーンがありますが、
柑皮症はまさにそれです。柑皮症の柑とは、柑橘類の柑です。
柑皮症は、柑皮症を引き起こすカルテノイドの摂取を控えれば自然と治る病気ですが、
「食べすぎがモロに肌に出る」というのは化粧をする女性にとってはある意味重要な症状です。
さらにトマトにはシュウ酸が含まれています。
シュウ酸とは、尿路結石や胆石の原因の原因となる物質です。
シュウ酸が体内のカルシウムと結びつくとシュウ酸カルシウムとなり、
それが膀胱や肝臓にたまることで尿路結石や胆石になります。
あまり関係ないですが、トマトは酸性が強い食べ物ですので、
口内炎にものすごーく染みます。これもある意味トマトのデメリットといえるでしょう。
食べすぎないように! 1日に食べていいトマトの目安
リコピンの摂取量は、1日15~20ミリグラムが目安です。
といっても、トマト何個分かちょっとわからないですよね。
この量は、500gほどの生のトマト2個分に相当します。
500ミリリットルのペットボトルのトマトジュースならば、1本くらいです。
サプリでリコピンを摂取している場合は、そのぶん減らしてください。
妊婦さんはどれくらい?
妊婦さんは食べ物にも色々と気を使わなければなりません。
トマトに含まれている栄養素は妊婦さんにうれしい効果ばかりです。
特に葉酸はつわりの軽減の効果があります。
なのでついつい食べてしまいがちですが、食べ過ぎはNGです。
1日、生のトマト1個ぶんくらいなら健康を害さずに食べられます。
リコピンは油で溶ける性質を持っているので、油で炒めるとリコピンの摂取量を減らすことができます。
生のトマトをスライスし、オリーブオイルをかけてチーズと一緒に食べるカプレーゼは最適ですよ!
まとめ:トマトを食べすぎると起こりうるデメリットは…
- トマトには健康にいい効果がたくさん含まれている
- しかし、食べ過ぎると胃の不調や低血圧、冷え性を引き起こす
- ひどい場合にはアレルギー症状が出たり、柑皮症にかかったりする
- 1日の目安は生のトマト2個! 妊婦さんは1日1個くらいが目安
- 油と一緒に食べると、リコピンの摂取量を減らすことができる!
きちんと適切な量を食べて、健康に暮らしましょう!