乾燥する時期に活躍するヴァセリン。
私もハンドクリーム代わりに使ったり、粉を吹いたところに塗ったりとよく使用しています。
そんなヴァセリンがニキビにも効果があるそうなのです。
でもニキビの箇所に塗ったらベタベタして悪化しそうな気もしてしまいます。
今回はヴァセリンの使い方や、注意点などを紹介していきます。
ヴァセリンは石油から精製された鉱物油
ヴァセリンは、石油から精製された高純度の鉱物油です。
石油と言うと抵抗がある方もいるかもしれませんが、
不純物がほとんど取り除かれており、安全性の高いものです。
主に皮膚の保湿や保護に用いられます。
ヴァセリンは、ユニリーバに寄って商標登録された
「ペトロリウム」の商品名です。
一般的にはワセリンと呼ばれています。
ちなみに、ニキビには有用な成分は一切入っておりません。
思春期ニキビや脂性肌ニキビにはヴァセリンはオススメできない
基本的にニキビに過度の油分は良くありません。
アクネ菌は油分を好むため
ニキビが悪化してしまう可能性もあります。
なので、思春期ニキビや脂性肌の人は
あまり使用しない方が良いでしょう。
乾燥ニキビにはヴァセリンがバッチリ！
効果があるのは乾燥が原因で出来るニキビです。
乾燥ニキビは皮脂の分泌が少ないのに発生するニキビのことです。
肌を守ってくれる皮脂膜が十分に作れないと、
角質が詰まってしまったり、硬くなってしまったりします。そのため、毛穴自体が弱り、詰まってしまうことで出来るのが乾燥ニキビです。
ヴァセリンにはどのような効果があるの？
乾燥ニキビの場合、肌の水分が不足しがちで、それを補おうとして皮脂が分泌されニキビになってしまいます。
ヴァセリンを塗り皮膚の表面を覆うことによって、
肌内部の水分の蒸発を防ぎ、肌が保湿されます。
また皮膚のバリア機能を高め、
外部の刺激から肌を守ります。
このような効果によって、ニキビの改善やニキビ予防に役立ちます。
ニキビにヴァセリンを使う手順
ヴァセリンを使うのは１日１度、朝のみです。
まず洗顔し、化粧水で保湿します。
次にヴァセリンを手に取り、少しなじませます。
使用量は顔全体に使うとしたら、
「米粒1～2粒」くらいが大体の目安です。
ヴァセリンは熱によって溶けるので
手の熱で溶かし、のばしやすくしましょう。
そしてニキビがある部分と肌が乾燥している部分に
ヴァセリンを塗っていきます。
この時、薄く塗るようにしましょう。
つけすぎるとベタベタしますし、
逆に毛穴を塞いでしまいニキビが悪化してしまう恐れがあります。
ヴァセリンでのニキビケアは
最低でも２週間は続けて様子を見ましょう。
以上がヴァセリンのニキビへの使い方です。
ヴァセリンを使う際の注意点は？
ヴァセリンを使ってニキビを治す際の
注意点をいくつかあげました。
化粧水の後にヴァセリンを使用する
ヴァセリンには保湿効果はありますが、
潤いを与える効果がありません。
保湿効果とは、あくまで肌細胞が保持している水分を外に逃がさない効果であり、
肌細胞に水分を与えるものではありません。
よって、乾燥した肌の上に直接ヴァセリンを塗っても保護効果はありますが、
肌内部に保持する水分が無いので意味が無くなってしまいます。
ヴァセリンを塗る前には、必ず化粧水で肌を保湿するようにしましょう。
ヴァセリンはニキビを根本的に治療する訳ではない
ヴァセリンを使うことで肌の乾燥やダメージを軽減し、
ニキビが良くなることがあります。
しかしヴァセリン自体にニキビに直接働きかける殺菌効果や消炎効果などはありません。
あくまでヴァセリンは、肌を保湿・保護するためのものだと思って使うようにしましょう。
塗りすぎには注意する
ヴァセリンを塗りすぎてしまうと毛穴を覆ってしまい、
アクネ菌が繁殖する原因になってしまいます。
塗る際は必ず薄くのばすようにしましょう。
使い方の部分でもお話しましたが、顔全体でも「米粒1～2粒」ぐらいの量。
それ以上塗ってしまうと肌がベタベタになってしまいます。
まとめ：ニキビにヴァセリンが効くかどうかというと…
- ヴァセリンの主成分は油分
- 肌を保湿、保護する役割を果たす
- 思春期ニキビや脂性肌のニキビにはオススメできない
- 乾燥ニキビにはオススメ！
- ヴァセリンは化粧水後に使用する
- ニキビの根本的治療にはならない
- 薄くのばすように塗る
ヴァセリンなら顔以外の保湿にも使えますし、
寒くなるこれからの時期に一つあると便利だと思います。
ぜひヴァセリンを使ってニキビを治し、
乾燥に負けない肌を作りましょう！