旅行やビザ発行で何かと求められるパスポートの旅券番号ですが、
実はこれに意味があることを知っていましたか?
今回はパスポートの旅券番号に隠された秘密をご紹介します!
パスポートの桁数に関するアレコレ
パスポートの旅券番号はアルファベット2文字と数字7桁!
パスポートの旅券番号はアルファベット2文字と数字7桁で決められています。
アルファベットの方には意味がありますが、
あとの数字7桁については最初の2桁は発行する都道府県ごとで固定、
その後の5桁は単純に発行の順番でつけられています。
なので家族でまとめて申請すると連番になったりします。
頭のTKやTHの意味は?
ではアルファベットの方に隠された意味が気になりますよね。
「TK」「TZ」、「ME」など2文字のアルファベットのうち、
1文字目はそのパスポートが何年用かを示しています。
5年用ならM、10年用ならTになります。
Mは「multiple」、Tは「Ten」の略になります。
5年なのだから「Five」で良くないかと思われるかもしれませんが、
これは昔、1回のみ有効なシングルパスポートと何回でも使えるマルチブルパスポートの2種類があった時の名残になります。
シングルのSとマルチブルのMだったのですが、使用できる回数ではなく年数で管理するようになったためシングルパスポートは廃止され、マルチブルパスポートだけが残ったせいです。
2文字目のアルファベットは、その後に続く5桁の数字の繰り上がりになります。
すごく単純に言うと、A**99999の次がB**00001になります。
つまりアルファベットが後の方になるほど、そのパスポートは近年発行されたものだということになり、
有効期限が残っているのか少ないのかをおおよそ判別できるわけです。
ただし、海外の日本領事館で取得したパスポートは必ず2文字目のアルファベットがZで固定されています。
つまりパスポートのアルファベットにZがついていれば、海外に在住していた経験があるかどうかがわかるわけなんです。
パスポートを更新すると番号は変わる!
パスポートは免許証の番号と違って、更新するたびに変わります。
何度も海外旅行をして覚えてしまったせいで古いパスポートの番号を書いてしまったとか
よくありがちなミスです。
旅券番号が違うと飛行機の予約やビザの発行ができませんので、パスポートを更新した時には注意しましょう。
過去のパスポートの番号の履歴が知りたい時は
ビザの申請をすると、過去のパスポートの旅券番号や発行日などを聞かれることがあります。
そう言ったときは外務省へ「保有公人情報開示請求」をしなければなりません。
請求すると、以前使っていたパスポートの情報が記載された書類が届きます。
パスポートを同じ番号で使い続けることはできない!
更新するたびにいちいち覚えないといけなくなるから統一したい!
と思っても、残念ながら過去のパスポートの番号を引き継いで使うことはできません。
必ず、更新するたびに旅券番号は変わります。
ひとつの番号を使い続けるよりもある程度の期間ごとに変えたほうが
情報の信頼性が上がるからです。
パスポートの旅券番号はできるだけ秘密に!
旅券番号は個人情報に直接紐付いていないので、番号だけでは身分証明ができません。
なので旅券番号だけを知られたとしてもリスクは低いため、ホテルのチェックインやカジノの入場の際には旅券番号の提示が求められたりします。
ですが、やはり個人に紐づくものです。むやみに人に知らせない方がいいでしょう。
名前や誕生日と違って、知られたからといって即座にどうというわけではありませんが、
知られずにおくにこしたことはないです。
まとめ:パスポートの番号の意味は…
- パスポートの桁数のうち、アルファベットは有効期限と発行年、数字は発行順でつけられている
- パスポートを更新すると旅券番号は変わる。同じ番号を使い続けることはできない
- 過去の番号を知りたければ開示請求を!
- ホテルのチェックインなどで旅券番号の提示を求められるが、むやみやたらに公開しない!