プロパンガスは災害に強いといわれます。
復旧が早いことがその理由なのですが、だからといって停電した時に考えなしに使うのは危険です。
停電になった時の対処法や使い方を説明していきたいとおもいます!
停電した時に使えるものと使えないものがある
プロパンガスを使うガス機器には停電した時に使えるものと使えないものがあります。
使えないものは、給湯器や暖房器具など、ガス以外に電気を使うものです。
機器の横に100Vのコンセントを指す必要があるものですね。
これらの機器は停電中、使用することはできません。
しかし、乾電池を使って着火するタイプのガスコンロや
浴槽の横についているタイプの風呂用湯沸かし器などは
停電中でも使用することができます。
停電した時にプロパンガス機器を使う時の注意点!
停電中のプロパンガス使用の注意点その① 換気はしっかり!
プロパンガスはガスを燃やして火を起こすので、使用中は二酸化炭素が排出されてしまいます。
窓を閉めたまま使用すると、一酸化炭素中毒の事故の可能性があります。
特に瞬間湯沸かし器は短時間でかなりの火力を使うので、事故が起きやすいです。
使用する時は換気をしっかりとしましょう。
停電しているので、換気扇は動きません。
換気をする時は窓やドアを開けましょう。
停電中のプロパンガス使用の注意点その② ガス給湯器の凍結に注意!
長時間の停電やブレーカーを落とすと、ガス給湯器の凍結防止装置(電気ヒーター)も停止します。
そのため、ガス給湯器が凍結してしまうおそれがあります。
もしガス給湯器の凍結の恐れがあるときは、給水元栓(水導栓)を閉めて、給湯器の水抜きを行ってください。
停電中のプロパンガス使用の注意点その③ ガス漏れに注意!
地震や台風などの災害で停電してしまった時、ガスボンベや配管が破損したことによるガス漏れのおそれがあります。
「プロパンガスは災害でも使えるっていうし……」と考えなしに着火すると
漏れていたガスに引火して火災が発生してしまうかもしれません。
もし災害で停電してしまった時は、ガス業者の点検を受けて安全が確認できてから使用しましょう。
ガス漏れに気付いたら、器具の栓や元栓を閉め、ガス販売店か管理会社などの緊急連絡先に連絡しましょう。
ガスがたまらないように部屋の換気も重要です。換気扇は動きませんので、窓やドアを開けて空気の入れ替えをしましょう。
機器の電源のオン、オフの時の微細な火花でも引火しますので、ガス漏れしていたら電気機器にはいっさい触らないようにしましょう。
停電中のプロパンガス使用の注意点その④ 暗い中で使う時には手元に注意!
停電中は電気がつかず、明かりが不十分です。
懐中電灯やロウソクなどで明かりをとっても、十分な明るさとはいえません。
暗い中でガスの火の明かりを頼りに料理などした場合、
手元がうまく見えずに怪我やヤケドをしてしまう可能性があります。
袖に火がついて服に燃え広がって……という事故もありえます。
停電中にガスの火を使う時は手元に気をつけてください。
まとめ:プロパンガスは停電時に使えるかというと…
- ガス機器には停電中に使えるものと使えないものがある
- 電気を必要とする給湯器などは使えないが、ガスコンロなどは停電中でも使える
- 使用中は一酸化炭素中毒防止に換気をすること
- 停電中は凍結防止装置も停止しているため、凍結のおそれがあるなら水抜きをする
- 災害による停電の場合、ガス漏れしていないかチェックしてから使用する
- 暗い中で火を扱うことになるので手元に注意!
プロパンガスは災害時にもっとも復旧が早いライフラインです。
東日本大震災で壊滅的な打撃を受けた時でも3日で復旧しました。
ガスボンベや器具に異常がなければすぐに使えるのはメリットですね。
使う時は換気や手元に気をつけて使ってください!