冷蔵庫は基本的に横向きでの運搬はNGです。
ですが引っ越し代節約のため自分でトラックを借りて運搬したいという場合もあります。
その時、どうしても冷蔵庫は横向きで運搬してしまいますよね。
横積みはNGだけどやってしまった……という人のために、
冷蔵庫を横積みにしてしまった場合、コンセントはいつ入れていいのかを解説しましょう！
冷蔵庫は横積みNG
冷蔵庫なんてあんな背の高いもの、運搬する時はどうしても横向きにしたくなりますよね。
でも冷蔵庫を横に倒すのはNGなんです。
どうしてかというと、理由は冷蔵庫の構造によるものです。
冷蔵庫の中には、冷却のための液体や気体、油などが入っています。
冷蔵庫を横に倒してしまうと、中の色々な液体や気体が混ざってしまったり、部品に流れ込んだりしてしまいます。
そうすると冷却機能が壊れてしまったり、出力が落ちて全然冷えないなどのトラブルが起きてしまいます。
冷蔵庫はデリケートな家電なので、
縦向きに運搬したとしても運転中のトラックの振動や、
ドアをくぐる時にやむを得ず傾けたりするだけでも故障の危険性があるものです。
それなのに横向きで運搬なんてしたらハイリスクすぎます。
引っ越し代節約のために自分で運ぼうとしたのに、
横向きにしたせいで故障して修理や買い替えなんてことになったら逆に費用がかさんでしまいます。
忘れがちな冷蔵庫運搬のトラブルの原因「製氷機」
冷蔵庫のトラブルには製氷機の氷が溶けて垂れ落ちてくるというものがあります。
ついつい製氷機の氷を取るのを忘れていたり、冷凍庫に張り付いた霜を取るのを忘れていたり……。
横向き運搬だと、この製氷機や冷凍庫の氷が溶けた水が漏れ出てきやすいです。
そうすると漏電やショートの原因となったり、過電流を引き起こしたりと冷蔵庫の故障につながります。
これは横向き運搬か縦向き運搬かは関係なく、どちらでも起こり得えます。
引っ越しの時にはあらかじめ製氷機の氷を抜いたり冷凍庫の霜を除去しておきましょう！
冷蔵庫を横にしてしまったら電源ONは何時間後にすべき？
冷蔵庫の電源を入れるのに時間を置くワケとは？
引っ越しの常識には「冷蔵庫はすぐに電源を入れずにしばらく待つ」というものがあります。
これはどういうワケかというと、
引っ越しの運搬の衝撃や振動で内部にある冷却のための液体や気体が混ざってしまった時、
時間を置いて落ち着かせることで、内部の液体や気体があるべき位置に戻るまで待つためです。
縦向き運搬ならすぐでOK！
縦向き運搬なら内部の液体や気体の移動もないので、すぐコンセントにさしてOKです。
心配なら10分くらい置いてみるといいでしょう。
引越し業者によっては、念には念を入れて1時間以上待ってくださいと言うところもあります。
メーカーや機種にもよりますが、コンセントにさしたからといってすぐ元通りに冷えるわけではなく、
運転が安定するまで半日から1日ほどかかります。
そこから冷蔵庫の中が冷えてくるまで時間がかかるので、
引越し前の涼しい冷蔵庫になるには1日半くらいかかるとみていいでしょう。
横向き運搬だと1日以上放置！
横向き運搬の場合、内部の液体や気体があるべき場所に落ち着くまで時間がかかります。
目安としては1日以上です。
冷蔵庫の製造過程でどうしても横向きに運搬しなければならなかった時のマニュアルには
「縦向きにして72時間以上安置しておく」とあるそうです。
なのでもし横向きで長時間運搬した場合、
内部の液体や気体が落ち着くまでこれくらいの時間がかかるとみていいかと思います。
まとめ：冷蔵庫を横向きで運んでしまったら…
- 内部の液体や気体が混ざってしまうので冷蔵庫は横向き厳禁！
- 横向き運搬で運んだ冷蔵庫は1日以上置いて電源ON
- 縦向き運搬ならすぐに電源を入れてOK
冷蔵庫はデリケートな家電なので、素人が運ぶよりも業者に任せるのが一番です。
どうしても自力で運ぶ場合は、横向き運搬はできるだけやめておきましょう！