憂鬱、薔薇、魑魅魍魎……書くのが難しい漢字ってたくさんありますよね。
そこで、「書くのが一番難しい漢字って何?」と調べてみました!
「書くのが難しい」の基準は画数の多さ、バランスの取りづらさの2大理由!
一口に「書くのが難しい」といっても、その理由はさまざまです。
「鬱」や「薔薇」など、画数が多い漢字は難しく感じますよね。
しかし中には、小学校で習うような漢字も「難しい」と感じる人もいるようです。
その理由がバランスの取りづらさ。
字自体は書けるのに、見やすく美しく書くのが難しいという意味で「難しい」と言っているのです。
確かに、バランスが取りづらくて書きにくい字ってありますよね……。
私も「飛」という字が小学校の頃から苦手です。
一番画数が多い漢字はコレ!(変換不可能!)
「画数が多くて難しい」という理由で難しい漢字を探していくと、どうしても画数の多さに行き着きます。
「鬱」や「薔薇」「檸檬」などごちゃごちゃして画数が多い漢字は多々ありますが、
では漢字の中で一番画数が多い漢字は何なのでしょうか?
答えはこちらです。
「雲と龍が積み重なった7文字じゃん!」と思うかもしれませんが、なんとこれで1字です。
一般的な日本語入力ソフトでは変換が出ません。
総画数は84画。これで「たいと」と読みます。
いったい何に使われる漢字なのかというと、ずっと昔に姓として使われていた字だそうです。
こんな字が姓だったら、名前を書くだけでも相当苦労しそうですよね。
何かしらの書類の、名前を書き込む欄に入るのでしょうか?
私の姓も画数が多い漢字なのですが、ここまで多くはありません。
こんな姓のもとに生まれなくてよかったとしみじみ思います。
みんなに聞いてみた! バランスが取りづらくて難しい字は何?
常用漢字でもバランスが取りづらくて書きにくい、難しいという字はいっぱいありますよね。
地名では、新潟の「潟」の臼部分や、渋谷の「渋」の下の点4つ部分のバランスが難しいとよく挙げられます。
変に横に膨らんでしまったり、縦に延びてしまったりと点や空白の開け方に悩むんですよね。
他に、バランスが取りづらくて難しい漢字としては、
画数が少ない分、ごちゃごちゃっとさせてごまかすことができない「女」や「必」「糸」、
ひらがなの「え」に見えてしまう「之」、数字の2やアルファベットのZに見えてしまう「乙」、
幅を広く取ってしまってカタカナみたいに見えてしまう「仏」「加」「仁」、
斜めの重なりが難しい「多」、上下のバランスが取りづらい「興」などが多く挙げられます。
しんにょうや、「たれ」のある字もバランスに悩みます。
「辶」「广」の部分を大きく書くと中が小さくなって、中を大きく書くと「辶」「广」がうまく書けず……。
また、似た字だからこそ書きにくいものもあります。
「率」「卒」は真ん中の部分が違うせいでそれぞれバランスの取り方が変わってきますし、
「態」「能」は下部分に心があるかどうかで空白の配分がずれますし、
「母」「毎」「海」なんかも四角部分が書きづらいですよね。
「糸」「系」もノの有無で大きくバランスが違ってきます。
これを読んでいる皆さんはいったいどの字を難しいと感じますか?
逆に、書くのが簡単な漢字は?
書くのが難しい漢字があるなら、書くのが簡単な漢字も気になります。
画数が少ない字は簡単でしょうか?
一番画数が少なくて単純な漢字はやっぱり漢数字の「一」ですよね。
でもこれもひらがなやカタカナの伸ばし棒(長音)やただの直線と書き分けられなくて
そう考えると簡単とは言えませんよね。
前後の字とのバランスの兼ね合いもあります。
「一期一会」なんてスッキリ1画の「一」と「期」「会」の交互なので、
互いの字の兼ね合いを考えると横一線に「一」と書けばいいわけでもありません。
となると、一番簡単な字は画数の少なさよりも、
ある程度の画数があって、誰が書いても読みやすい字となるわけですが……。
そこはやっぱり、人によるんですよね。
なので「書くのが簡単な漢字」というのは存在しないと考えてよいでしょう。
皆さんはどうでしょうか? ちょっと考えて見てくださいね。