寒くなってきて、温かい飲み物が恋しい季節になりました。
そこで、「電子レンジでホットミルクを作ろう!」と思って
マグカップに牛乳を入れてレンジでチンしたところ、ふきこぼれてしまったり……。
ふきこぼれてしまうとあとの掃除が大変ですよね。
せっかく温かい飲み物を飲んでリラックスタイムといこうとしたのに、
掃除するはめになってげんなり……。
そうならないためにも、レンジであったかホットミルクを上手に作るポイントを紹介します!
牛乳がふきこぼれるのはどうして?
温めている最中に「ボン!」と鳴ってレンジの中が牛乳まみれに……。
そんな経験ありますよね。恥ずかしながら、私もとてもよくあります。
牛乳がふきこぼれてしまうのは、牛乳の性質によるものです。
液体が沸騰する時、温められた底の方の空気が泡となって上の方に浮かんできます。
泡はそのまま水面で湯気となって漂います。
水でも、お湯になるとボコボコっと泡が出て沸騰しますよね?
しかし、牛乳は温められると牛乳の中に含まれるタンパク質が固まって表面に膜を作ります。
底の方から沸き立つ泡はその膜に邪魔されて水面に出ることができず、湯気に変わることができません。
でも、底からどんどん泡は出てくる……こうなると、表面の膜と泡でせめぎ合いが起きてしまいます。
風船に空気を入れていった時と同じです。最初は風船がどんどん膨らんでいくだけですが、次第に限界を迎えて破裂してしまいます。
この風船の破裂と同じことが牛乳の表面で起きます。
温められた結果、表面の膜が破裂してあたりに飛び散ってしまうわけです。
これが、牛乳がふきこぼれてしまうメカニズムです。
牛乳をふきこぼさずにホットミルクを作るには?
ポイントその1 かき混ぜながら作る!
鍋でホットミルクを作る時のポイントは、表面に膜が張らないようにかき混ぜながら温めることです。
電子レンジで作る時は何回かに分けて作ることがポイントです。
電子レンジでホットミルクを作る場合、量にもよりますがだいたい2分ほど温めればOKです。
しかしタイマーを2分セットしてスイッチを入れてしまうと、この2分の間に膜ができてふきこぼれてしまいます。
なので、30秒温めて止めて、スプーンでかき混ぜてまた30秒温めて……というように、
温める時間を小分けしながらやると膜ができにくいです。
膜ができなければふきこぼれてしまうこともないので、
温め中に「ボン!」と爆発してしまうこともないでしょう。
ちなみに、この膜は牛乳版の湯葉みたいなものです。膜自体は食べても問題ありませんよ。
ポイントその2 容器は口が広いものを!
マグカップは口が広いものがオススメです。
口が広ければそのぶん表面に膜が張りきるまで時間がかかります。
そして、口が広い分、背が低いとよりよいです。
背が低いと、一番温まりにくい中央部まで熱が届きやすくなるので、
温める時間が短くなります。
そう考えると、コーヒーなどを淹れるマグカップよりも、
スープ用のカップの方がホットミルクには合っているのかもしれませんね。
もちろん、電子レンジの基本である「金や銀の装飾などの金属部がない」「電子レンジ可の容器である」ということも忘れてはいけません、
ポイントその3 電子レンジのワット数に注意!
電子レンジのワット数でも温め時間は変わります。
マグカップ1杯分なら、500ワットなら2分ほど、600ワットなら1分半くらいが目安です。
好みに応じて10秒単位で調節してくださいね!
まとめ
- 牛乳がふきこぼれるのは表面に張った膜が破裂するため
- 牛乳をふきこぼさずに温めるには、時間を小分けしてかき混ぜながら温める
- 容器は口が広く、背が低いものを選ぶ
- 温める時間は500ワットなら2分ほど、600ワットなら1分半くらいが目安