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5円玉と50円玉に穴が空いている理由は?穴なしや穴ずれの価値は?

5円玉の穴

毎年、元旦になると
「今年こそ貯めてやるぞっ!」
って、気合をいれてみるのですが、

いざ、貯金箱開けてみるとジャラジャラと小銭ばかり。

「これ100万円バンクって書いてあるけど、絶対100万円も貯まらないよねー」
なんて思いながら。

貯まった小銭を入金しようとATMに行くと、
並んでいる人々の目が冷たい……。

そんな小心者のわたしなのですが、
貯金箱から出した小銭の山をよくよく見てみるとなぜか5円玉と50円玉には穴があいているんです。

「他の硬貨には穴はないのに……」
「なぜ? どうして? 海外旅行に行ったときにも穴のある硬貨なんて見たこともないよー」
「紐を通して催眠術に使うため?」

夜も眠れず、昼間眠ってしまうぐらい、
5円玉と50円玉のことが頭の中をグルグルと回ってしまうのは私だけでしょうか?

「こんな状態では仕事にならないよー」

そんなわけで、気になりだすと止まらない私が5円玉と50円玉の穴についての謎に迫ってみたいと思います!

5円玉と50円玉の共通点は?

まずは、5円玉と50円玉を見比べてみます。
「うーん、どちらも丸い、そして穴がある! 当たり前か……」

どちらの硬貨にも「5」がついている……
何かの関係あるのでしょうか。

5円玉は「ご縁がある」と言われていて、
縁起物として正月にポチ袋に入ったものをお店でももらったり、
初詣のお賽銭に使ったりしますよね。

金のなる木って鉢植えにも5円玉ですし、
赤い紐を通して金運のお守りになっていることも……
紐を通すための穴なのでしょうか?

50円もお賽銭にするときに
「五重に縁がある」
といわれたりしますよね。

色々と考えてみたのですが「モヤモヤ」するだけで、
決定的な理由はみつかりませんでした。

5円玉・50円玉に穴が開いているホントの理由

そこで、調べてみると穴があいているのにはちゃんとした理由がありました。

硬貨をつくっている造幣局によると、穴があいている理由は、

  • 他の硬貨と区別するため
  • 偽造防止対策
  • 原材料を節約するため

だそうです。

そういえば、ポケットの中に入れたままの状態でも、
触っただけで5円玉と50円玉は他の硬貨と区別できますよね。

偽造防止対策……ちょっとよくわかりませんが、
5円玉や50円玉を偽造することでそんなに儲かるのでしょうか?
(貨幣の偽造はもちろん違法です)

穴を開けるって、一見簡単そうに見えますが本当は特殊な技術が必要なのかもしれませんね。

原材料を節約するというのは、わかる気がします。
だって、「1円玉を作るのには、1円以上かかっている」なんて噂もありますもんね。

ちなみに5円玉と50円玉を作るのにかかる原価は

  • 5円玉:約7円
  • 50円玉:約20円

ほどだそうです。

5円玉制作当時はインフレがすごかった

穴のあいた5円玉。
発行された昭和24年当時の日本は、第二次世界大戦の影響で、急激なインフレに襲われていました。
5円玉をつくる原材料すら節約する必要があったのです。

そこまでして切り詰めなくてはならなくならないなんて、
「戦争って本当に怖い!」って思いますよね。

50円玉には元々穴がない!?

50円玉の方はといいますと、元々50円玉には穴がありませんでした。
でも、当時の100円玉と紛らわしいということで、穴があけられたのです。
(えっ、材料を節約するためじゃなかったの?)

その後は、現在出回っている100円玉が白銅になったときに、
50円玉も材料が同じになったため、区別のためにサイズが小さくなったとのこと。

「穴をあける前に、最初からサイズを小さくすればよかったのに」
なんて思ってしまうのは私だけでしょうか?

穴をあけたり小さくしたりすることで、いくら位節約できるのかはわかりませんが、
大量につくられる硬貨ですから、「チリも積もれば山となる」ってことなのでしょうね。

穴ずれや穴なしのエラー5円・50円は価値が高い?

実はあまり出回っていませんが、エラー硬貨と呼ばれる制作ミスの硬貨が存在します。

「テレビでも●●年の硬貨は高い」なんで特集が組まれていることがありますよね?
もちろん5円玉・50円玉にもエラー硬貨は存在していて、マニアの間ではかなりの高値で取引されています。

穴ずれ5円玉の価値は?約5万〜20万円


5円玉の穴ずれエラーコインは安くても5万円〜20万円とかなりの価格で取引されています。

穴ずれ50円玉の価値は?10万円〜20万円


50円玉の穴ずれエラーコインは5円玉よりも高値で
10万円以上はザラです。なかには20万円近いものもあり、見つけたら超絶ラッキーですw

穴なし50円玉の価値は?

穴なし50円玉は穴ずれよりもより高値で、25万円前後で取引されています。

まとめ

  • 5円玉と50円玉の穴は、他の硬貨と触って区別をする効果がある。
  • 偽造防止のために穴をあけている。
  • 5円玉には戦後の経済事情で、原材料節約のために穴をあけたという悲しい歴史がある。
  • 50円玉は、100円玉と紛らわしいという理由で穴をあけられた。

穴があいているのには携わった人たちの様々な努力や工夫があったんです!
コンビニでお釣りをもらったときなどに、ちょっと思い出してあげてください。

飲み会の席などで披露すると、ちょっとだけハナタカかもしれませんね。

  • B!