豆知識

マンゴーは漢字が2種類あるって知ってる?由来を解説!

南国の果物であるマンゴー。
日本ではなかなか食べる機会がありませんが、
いたんでしまうギリギリまで熟したマンゴーは舌がしびれるほど甘いんですよ。

生で食べたりジュースやジャムで食べるとおいしいマンゴーですが
これを漢字で書くと何かご存知ですか?

由来なども合わせてご紹介します!

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マンゴーの漢字は2つあります!

ひとつは「芒果」と書く!

一般的には「芒果」といいます。
由来は中国語でのマンゴーの表記からです。

では中国語でなんで「芒果」っていうのか気になりますよね?
その由来はというと、漢字自体に意味はなく、音をあてた当て字です。
中国語で「芒」は「マン」、「果」は「ゴ」に似た発音をするので「芒果」と書いて「マンゴ」と読みます。
いわゆる「夜露死苦」的なやつですね!

もうひとつは「檬果」

もうひとつの漢字表記は「檬果」です。

あまりなじみのない漢字ですが、「檸檬(レモン)」の「モン」ですね。
こちらも音を借用しただけの当て字です。
檸檬の「檬」に「果」で「モンカ」→マンゴーとなります。
日本語でも巻き舌で「モンカ」と言ってみるとなんとなく「マンゴー」の発音に近くなるのではないのでしょうか?

実は他にもある漢字表記!

実はこの2つ以外にも漢字表記があります。

それは「菴羅」もしくは「菴摩羅」です。
これは単なる音の借用ではなく、きちんと由来がある借用です。

その由来はというと、マンゴーの原産国であるマレーシアやインドにあります。
マレーシアやインドで信仰されているインド仏教の経典では、
マンゴーは美味なるものの代表として書かれています。
その経典により、マンゴーは「美味」という意味の単語である「アームラ」と呼ばれていたのですが、
中国に伝わる時に「これはアームラ(美味なるもの)」と紹介されてしまったことで、
「この果物の名前はアームラというのだ」と誤って伝わってしまったのです。

その「アームラ」が訛って「アンラ」「アンムラ」になり、
そこから漢字があてられて「菴羅」もしくは「菴摩羅」になりました。

ちなみにマンゴーという言葉自体は、
原産国である南インドのタミル語での呼ばれ方「マンギー」がなまったものです。

台湾では呼ばれ方が違う!

マンゴーといえば台湾が有名ですよね。
マンゴーの成長条件と台湾の風土や気候が合っているため、台湾では温室ではなく露地栽培がされています。
空調で温度を調節する必要もビニールハウスを建てる必要もないので、大幅なコストカットができ、
そのぶん安価に販売されています。だいたい1つ100円くらいで手に入ります。
日本のスーパーで売っているマンゴーよりめちゃくちゃ安いです。

氷の上にカットされたマンゴーやマンゴーソースがたっぷりとかかった台湾式のかき氷は
一度食べてみてくださいとオススメしたくなるくらいおいしいです。

前置きが長くなってしまいましたが、台湾でマンゴーの漢字表記は中国での呼ばれ方と違います。
台湾は中国語圏ですが、中国語と台湾では呼ばれ方が違うなんて驚きですね。
その名も「檨仔」です。発音は「マンゴー」や「モンカ」などとは全然違っていて、「ソァイアー」と呼ばれています。

まとめ

  • マンゴーの漢字表記は2種類ある
  • マンゴーの漢字表記は「芒果」「檬果」で、由来はどちらも音の借用
  • サンスクリット語を由来にした「菴羅」もしくは「菴摩羅」という呼び方も
  • 同じ中国語圏でも台湾では「檨仔」と呼ぶ

ちなみに、タイやカンボジアの南アジアでは
マンゴーを食べる時は唐辛子をつけこんだオリーブオイルをつけて食べるんですよ。
甘みにピリ辛がアクセントになってクセになります。

オリーブオイルに鷹の爪や唐辛子を入れてしばらく置くだけでピリ辛ソースができるので、
普通のマンゴーの味に飽きたらやってみてはどうでしょうか?
辛くしすぎると味覚がマヒしてマンゴーの甘みがわからなくなってしまうので、
ほどほどにしてくださいね。

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