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新生児の外出はどうしてダメなの?
赤ちゃんとお出かけしていたら突然見知らぬ年配の人から
「あらま~~!こんなに小さい赤ちゃんを連れてお出かけなんて感心しないわね」
なんてことを言われた経験のある人もいるのではないでしょうか。
じゃあどうして月齢の小さい赤ちゃんを連れて外出してはいけないのでしょう。
それにはこんな理由が考えられます。
産後のママの身体を気遣って、外出で疲れないようにと心配している。
昔は産後28日までは産婦は安静にするもの、という考え方がありました。
現在は里帰りやきょうだいがいたりでなかなか安静を確保できないママもいるので、心配で声をかけてくれたのかもしれません。
外気にさらすことで抵抗力の弱い赤ちゃんが病気になることを心配している。
予防接種などをまだ受けていない新生児には外出は病気感染のリスクがあります。
体温の調節をしながら気温差のない場所をお出かけ先に選びましょう。
ほとんどのママにとっては大きなお世話であることが多いのですが、
心配して声をかけることで子育てに参加させてもらいたいのが
年配の人たちの本音なのかもしれません。
ママと赤ちゃんを思ってのことなので、あまり気にせず
「すぐ帰るから大丈夫ですよ、心配ありがとうございます」
と聞き流しましょう。
赤ちゃんはいつからお出かけしてもいいの?
生後1ヶ月時の健診、お宮参りなど生後1ヶ月を過ぎると赤ちゃんのスケジュールは忙しくなります。
労働基準法では、産後ママは8週間仕事を休業しなければならないと定められています。
産後すぐ仕事に復帰するなら、9週間目、2ヶ月目から毎日赤ちゃんを保育園に連れていくことになるでしょう。
そして生後3ヶ月を過ぎると予防接種も始まりますます忙しくなります。
とはいえ、外気に長い時間触れることは抵抗力や体力の弱い赤ちゃんにとって負担になることは間違いありません。
生後1ヶ月を過ぎたら外気浴から始めて、少しずつ外出に慣れさせていきましょう。
赤ちゃんとの長時間の外出は、体力がついてくる生後半年くらいまでは必要最低限にとどめましょう。
いつから赤ちゃんと車でお出かけできる?
車があると天候に関係なく赤ちゃんとお出かけできるのでとても便利です。
いつから、などはあまり気にしなくてもいいでしょう。
ドライブ時の振動は赤ちゃんにとって心地よく、
夜泣きの時の寝かしつけに利用するパパママも相当いるはず。
車でお出かけする際に気を付けることは当然チャイルドシートを着用することと安全運転です。
車酔いすることも考えて、授乳直後や長時間のドライブは極力避けましょう。
遠出する場合にはせめて1時間おきに休憩して、おむつの様子や機嫌を伺いましょう。
また、車内が暑かったり、ベビーシートが窮屈だと
SIDS(乳幼児突然死症候群)の原因となりかねません。
走行中も赤ちゃんの様子に注意を払いましょう。
いつから赤ちゃんと電車でお出かけできる?
赤ちゃんと電車での外出はなかなかの大冒険です。
バリアフリーという言葉が浸透したとはいえ、
地方の駅などはエレベーターやエスカレーターがない駅もたくさんあります。
時期については、赤ちゃんの体力がつく生後半年を過ぎて、ママ自身も赤ちゃんとの外出に慣れた頃がいいでしょう。
「赤ちゃんだから泣くのは当然」ですが、
公共の場で赤ちゃんが泣かないように工夫するのは子育てママの義務とも言えます。
車内や駅構内は公共の場なので、赤ちゃんの機嫌が悪くなる空腹時や
お昼寝の時間などはなるべく避けて出かけるべきです。
ベビーカーを持っていく場合でもエルゴなどの抱っこひもやスリングを持参し、
混雑時などのベビーカーが使用できない場面を想定して持ち物を準備しましょう。
頑張るママの姿を見ると優しく手助けをしてくれる人も現れます。
電車のお出かけは大冒険ですが、時おりそんなご褒美もあるものです。
まとめ:赤ちゃんとのお出かけはこんなことに気を付けよう
- 新生児期の外出は必要最低限、短時間にとどめる。
- 生後1ヶ月以降から少しずつ外気に触れさせて外出に慣れさせる。
- 体温の変化、安全の確保に注意する。
- 長時間の外出はなるべく避け、やむを得ない場合は休憩をとりながら移動する。
- 持ち物や準備は万全にして外出に備える。
外出はママにも赤ちゃんにも刺激が多いので、帰宅後にドッと疲れが出たり、突然発熱したりというのも珍しくありません。
お出かけの後は体調に気を配りましょう。
無理のないように工夫してお出かけを楽しんでくださいね。