料金の高さなどからマイナスイメージを持たれがちなLPガス(プロパンガス)ですが
実は都市ガスよりも優れている点があります。
そんなプロパンガスのメリットを解説していきたいと思います!
このページの目次一覧
プロパンガスのメリットその① 災害時の復旧が早い
都市ガスは地下のパイプを通ってガスセンターから各家庭に供給される仕組みですが、
プロパンガスは物件に設置されたガスボンベからガスを供給してもらうという方式です。
つまり、ボンベさえあれば使えるということです。
これは災害時にとても強いメリットになります。
都市ガスは、災害などで地下のパイプが破損してしまった場合、復旧するまでガスが使えません。
パイプラインと、パイプラインにつながっている家庭をひとつずつチェックしないといけないため、
復旧には数日から数十日ほどかかってしまいます。
ですが、ガスボンベ式のプロパンガスなら
ボンベと各家庭のパイプさえしっかり接続されていれば使うことができます。
点検もボンベとボンベへの接続だけで済むので、すぐに復旧できます。
東日本大震災の時、一番早く復活したライフラインは実はプロパンガスなんですよ。
その早さは、都市ガスよりも12日、電力よりも48日も早かったそうです。
プロパンガスのメリットその② 火力が高い
プロパンガスは都市ガスよりも火力が高いと言われています。
都市ガスと比較した場合、熱量(カロリー)は都市ガスの倍です。
1立方メートルあたり、都市ガスは12000カロリーほどですが、プロパンガスは24000カロリーもあります。
火力が強いので、火も強いです。プロパンガスの中火=都市ガスの強火くらいあります。
なので、大火力が必要な料理店ではあえてプロパンガスを選ぶところもあります。
一般家庭だと、お湯が早くわくので、料理やお風呂のコストをおさえることができます。
この寒い季節に「早くお風呂わいてー!」とじりじり待たずに済むのは◎ですね。
プロパンガスのメリットその③ 初期費用が安い
プロパンガスは都市ガスに比べて設置の初期費用が安く済みます。
都市ガスは地下のパイプラインから新たに接続しないといけないので
初期費用が10万円ほどかかってしまいますが、
プロパンガスならボンベを設置するスペースと家庭への配管さえ作ればいいので
設置のための初期費用が安く抑えられます。
ガス会社によっては初期費用を負担してくれることもあるので
初期費用がゼロになることもあります。
また、配置のための器具もガス会社が無料でレンタルしてくれることもあるので
そういったところでもさらにコストをおさえることができます。
プロパンガスのメリットその④ 設置に場所を選ばないのでどこにでも設置できる
都市ガスはパイプラインに接続されていなければ使うことはできません。
小さな町や村、離島ではそもそも都市ガスのパイプラインから外れていることもあります。
一方で、プロパンガスはボンベを設置するスペースと家庭への配管さえ作ればいいので、
設置する場所を選ばず、幅広い地域で使えます。
都市ガスが使えない小さな町や村、離島ではプロパンガス一択であることもあります。
まとめ
- プロパンガスは災害時の復旧が早く、都市ガスよりも早く使える
- 都市ガスに比べて火力が強いので料理や給湯などのコストをおさえることができる
- ボンベを置く場所と配管さえあればいいので、設置のための初期費用が安く済む
- 設置の場所を選ばないので、小さな町や村、離島ではプロパンガス一択であることも
賃貸物件を選ぶ時、
「プロパンガスは田舎っぽい」「物件の横にガスボンベが並んでいるのがダサイ」とか
なんとなくのマイナスイメージで避けがちなプロパンガスですが、
都市ガスよりも優れている点がたくさんあります。
もし、新生活を始めるために物件を選ぶ時があるなら
プロパンガスの物件も見てみてくださいね!