鮭と一口に言っても、紅鮭や銀鮭、白鮭などなど、色々な種類がいます。
さらには時鮭、秋鮭という呼び名もあって、「何がどう違うの?」と迷いますよね。
そこで、紅鮭と銀鮭の違いや、さまざまな鮭の呼び方について解説したいと思います!
このページの目次一覧
紅鮭と銀鮭の違いは産地! 紅鮭のほうが高級なんです!
紅鮭は高級品!
紅鮭は北太平洋が原産の鮭で、ロシアやアラスカで主に水揚げされています。
身の色が他の鮭よりも赤く、はっきりとした紅色をしているので「紅鮭」と呼ばれています。
紅鮭には「アスタキサンチン」という栄養が豊富に含まれています。
このアスタキサンチンは強い抗酸化作用があり、老化防止に効果のある栄養成分です。
アスタキサンチンはなんとビタミンCの6000倍もの抗酸化作用があるんですよ!
身が肉厚であることや味が濃厚であることなどから
高級料亭などで使われています。
紅鮭は養殖の技術もまだ確立されておらず、天然で穫れるものを海外から輸入しています。
紅鮭の値段には輸入のコストも上乗せされているので、紅鮭はとても高級品なんです!
紅鮭は単品でも濃厚な味がするので、シンプルに塩焼きが一番おいしく食べられます。
銀鮭は養殖鮭
銀鮭はスーパーなどでは「塩鮭」の名前で売られている鮭です。
銀鮭は日本やチリの海で養殖されている鮭で、天然のものはほとんど流通していません。
皮が他の鮭に比べて銀色に輝いていることから銀鮭の名前がつけられました。
銀鮭は身に脂がのっているのが特徴です。
スーパーなどでは「塩鮭」という名前で売っていますが、
その名前の反面、塩焼きにすると脂っぽくて味が濃くなるのであまりオススメできません。
脂がしみ出した後の身に味が染み込みやすいので、シチューなどの煮物料理に向いています。
塩焼きにする時は塩を少なめにするとおいしく食べられます。
脂が乗っているので、焼くと大量の脂が出ます。
脂身に火がついて黒コゲになりやすいので、グリルで焼く時は注意してくださいね!
白鮭は日本原産の天然鮭
紅鮭、銀鮭の他にも白鮭という種類があります。
これは日本原産の鮭で、明るいオレンジ色の身とさっぱりとした味が特徴です。
よく「鮭の遡上」と言われて川をさかのぼっている鮭の姿を思い浮かべますが、
その登っている鮭がこの白鮭です。
味がさっぱりとしていて脂身もそれほど多くないので
塩焼きに一番向いている鮭でもあります。
他にもフライやムニエル、ホイル焼きなど幅広く料理に使える鮭です。
秋鮭、時鮭は白鮭の別名です!
鮭の呼び方を調べてみると、「秋鮭」「時鮭」といったものもあります。
これは鮭の種類ではなく、白鮭の別名です。
秋鮭は秋に穫れる白鮭のことです。
秋は白鮭にとって産卵のシーズンなので、川を遡上して産卵しに行きます。
産卵のため、白鮭の栄養はほとんど卵にいってしまっているので、
実は秋の白鮭はそれほどおいしくないんです。
一方「時鮭」は秋以外に穫れる白鮭のことをいいます。
白鮭は秋に川を遡上して産卵するわけですが、まれに秋以外に遡上をする個体もいます。
産卵には早すぎる夏や、産卵には遅すぎる冬などに遡上しようとするので、
(産卵の)時期外れ→「時知らずの鮭」ということで、時鮭という呼び名がつけられました。
産卵しようにもパートナーがいないし、そもそも自分の体も産卵の準備ができておらず、
体の中の栄養が産卵に使われていないので、時鮭は秋鮭に比べて栄養が多めです。
まとめ:紅鮭と銀鮭の違いとは
- 紅鮭は天然物を輸入しているので高級品。鮮やかな紅色と濃厚な味が特徴
- 銀鮭は日本やチリで養殖されている。脂が多いので煮込み料理に向いている
- 白鮭は日本原産の鮭。一般的に「川を遡上する」と言われて思い浮かべる鮭がコレ
- 秋鮭、時鮭は白鮭の別名。時期によって呼び名が変わる