リンゴを食べる時、皮ってどうしていますか?
そのまま捨てますか? 食べますか?
リンゴの皮には栄養が詰まっているので、皮ごと食べるのがおすすめです。
ですが残留農薬が心配で剥いている……という人もいるのでは?
そこで、リンゴの皮を食べるメリットや注意点について調べてみました!
このページの目次一覧
リンゴの皮には栄養がいっぱい!
リンゴの皮には食物繊維やビタミンC、ポリフェノールが含まれています。
その割合はなんと、果肉以上もあるんです!
食物繊維やビタミンCには、生活習慣病の予防や高血圧予防、便秘の改善などの効果があります。
さらにポリフェノールには抗酸化作用があり、眼病予防や白髪の減少などにつながります。
海外のことわざには、「1日1個のリンゴで医者いらず(An apple a day keeps the doctor away.)」というものがあります。
昔からリンゴは体に良いものと知られていたんですね。
ただし妊婦さんの場合、リンゴの食べすぎに注意です。
リンゴに含まれているカリウムはむくみの解消に効果があるのですが、
リンゴを食べすぎるとカリウムの過剰摂取になって逆に体によくありません。
妊婦さんの場合、1日に摂取するカリウムの最適な量は150グラムとされています。
リンゴ1個でおよそ300グラムのカリウムが含まれているので、
ほかの食品から摂取することも考えると、1日に4分の1ずつくらいがちょうどいいでしょう。
リンゴの皮の残留農薬は大丈夫? 表面の白いものはカビ?
残留農薬は大丈夫? ガンのリスクは?
リンゴの皮を食べるとなると、気になるのが残留農薬の問題です。
農薬が原因でガンになったとか、体に障害が出たとか、昔はニュースになったものです。
そのイメージがあると、果たして本当に大丈夫かと心配になりますよね。
リンゴは栽培が難しい植物で、栽培の過程でどうしても農薬を使わないといけない場面もあります。
しかしそのぶん、残留農薬については厳しい検査が行われており、国産のリンゴならば残留農薬の問題はまず大丈夫です。
海外から輸入されたリンゴも輸入段階で検査が行われており、健康に害を及ぼさない基準値以上のものは輸入していません。
なので、市販のリンゴを食べるぶんには気にしなくてもいいでしょう。
どうしても心配ならば、皮をよく洗って食べましょう。
「表面のツヤは薬品を塗っている」はデマ
リンゴの見栄えを良くするために、表面に薬品を塗ってツヤを出している。
……というのはまったくのデマです!
このツヤはリンゴが出している天然のワックスです。
後に説明するブルームと同じく、リンゴの表面の乾燥防止に分泌しているものです。
飽和脂肪酸やアルコールなどでできているので、食べても安全です。
むしろ熟している目安なので、積極的に選ぶといいでしょう。
表面の白いものはカビ?
リンゴの表面に白い粉のようなものがついている時があります。
「もしやカビ!?」と心配になるかもしれませんが、大丈夫です。
リンゴの表面の白い粉のようなものは、ブルームといわれる果粉で、
リンゴが自身の乾燥防止や病気の保護のために出している、いわばバリアのようなものです。
表面のツヤと同じく、天然のものですので食べても安全です。
品種によっては表面がベトついているものもありますが、
こちらは皮に含まれる栄養素が表面に出てきたものです。
皮の中にあるべきものが表面に押し出されるくらい栄養が詰まっていて熟しているという証拠です。
そのぶん痛みやすいので、買う時には早めに食べてくださいね。
まとめ:りんごの皮を食べるメリットは…
- リンゴの皮には食物繊維やビタミンC、ポリフェノールが含まれている
- リンゴの皮に含まれている栄養素には生活習慣病の予防や高血圧予防、便秘の改善、抗酸化作用などの効果がある
- 妊婦はリンゴの食べすぎに注意。カリウムの過剰摂取で体に悪影響が出るおそれがある
- 厳しい基準のもとに検査が行われているので残留農薬の問題はクリアされている
- 表面のツヤや白い粉はリンゴが乾燥防止に出したバリア。天然由来なので食べてOK