心理学

下を向くのにはこんな理由が!?視線でわかる心理学

下を向いている男性

 

「目は口ほどに物を言う」ということわざがあります。

どうやらこれは世界共通のようで、英語では
「the eye have one language everywhere」
というそうです。

こういったことわざに言われるように、
人の無意識や深層心理は目の動きに出てしまいます。

では、下を向くのは心理学的にどんな意味が込められているのでしょうか?

これを読めば、気になるあの人の意外な心理がわかるかもしれません。

このページの目次一覧

下を向く時はどんな心理状態?

下を向くということは一般的にネガティブな行動としてとられがちですが、
場面によって様々な意味があります。

何か考え事をしている時に下を向いている場合は、
視覚、聴覚を遮断してそれ以外の情報を考えている時です。

左下を向いている時は五感に由来する情報を思い出しています。

たとえば、
「昨日の晩御飯はどんな味だった?」
と聞かれて昨日の夕飯を思い出している時などは、
眼球が左下に移動していることが多いです。

右下である場合は内在的な情報を処理しています。
「これはあぁするべきだったかな」
「これはこうだったな」
と自分の考えを整理し、まとめている時は右下を見ています。

また、「下を向く」という行為には相手に対する恐怖や警戒心を示しています。
叱責され、うつむいてしまうのはこの心理によるものです。

他にもあまり知られていませんが、緊張、恥ずかしさといった意味もあります。

これは私の経験なのですが、好きな人と話している時に
「目が合っちゃった、どうしよう!」
と気恥ずかしさから目を逸らしてうつむいてしまい、

相手に
「怖がられているかな?」
と誤解を与えてしまったことがあります。

下を向くのはどんな性格の人?

下を向くという行為には、どれも共通して
「外部からの情報を遮断する」という対人反応、
「自分の内面に向き合っている」という内向的思考がこめられています。

よって、うつむいて下を向きがちな人は、内向的な性格であると言えます。

目を見ながら会話をするのが苦手な人はついついうつむいてしまいがちです。
それは他人という存在に緊張しているために起きてしまうことなのです。

私も結構人見知りするタイプなので、初対面の人とは目線を下にやってしまいがちです。

「あぁ、自分ったら下向いちゃってるなぁ」
と自覚するたびに意識して視線を上に上げていますが、
気がつけば視線が下に下に……

円滑なコミュニケーションのためにも気をつけなければいけませんね。

相手に下を向かれたら?

話している最中に相手が下を向いた時、
相手は何を考えているのでしょうか?

ひとつは、先に挙げた「考え事をしている」です。
あなたの意見を聞いて、それについての自分の考えをまとめています。

それ以外には
「内面を悟られたくない」
という心理がはたらいている可能性があります。

決して
「嘘をついたのでごまかしたい」
といったようなネガティブな意味だけでなく、ポジティブな意味もあります。

気恥ずかしさから目を逸らしてうつむいてしまうという心理にも関係していますが、
たとえば、「好きな人と目が合ってしまった。好意を持っていることを隠したい」という時です。

他にも、退屈を感じている時にも下を向いていることが多いです。
下を向くことで視覚や聴覚情報を遮断し、話を聞き流そうとしています。

まとめ

下を向くということはネガティブなこととしてとられがちですが、決して悪いだけのものではありません。

  • 「考え事に集中したいので刺激しないでほしい」
  • 「意識されると恥ずかしいので注目しないで欲しい」
  • 「パーソナルスペースに踏み込んでほしくない」

どれも共通することは「自分」という領域の中に他のものを入れたくないという防御反応です。
「壁を作る」というと少し悪く聞こえますが、考え事をしている時の視線の動きのように壁をクッションとすることで相手の主張をきちんと受け止めようという意識のあらわれでもあります。

視線の動きで相手がどういった心理状態にあるのか、推測しながら会話してみるのはどうでしょうか?

この記事を書いた人
 ライター:ネコパン
心理学科卒。大学では「箱庭療法」「HTPテスト」など、臨床心理学系を中心にやっていました。 シミュレーションゲームが大好きですが、「これって箱庭療法ってやつでは…?」と心の奥底の無意識に気付いてしまったり。 色々あって現在は専業主婦をしながら海外生活をしています。

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