IQ=頭の良さと結びつけて、
「こいつバカだな」と揶揄する時に「IQが低い」とか言いますよね。
「IQとは賢さの指標」とのイメージがありますが、
そもそもIQとは何なのでしょうか?
高いメリットや、低いデメリットなんかが気になりますよね。
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そもそもIQ(知能指数)って何?
IQ(知能指数)とはIntelligence Quotientの略で、直訳した語が「知能指数」です。
人間の知能を数値化したもので、平均を100として、高い・低いを判定します。
90~110くらいが一般的な人のIQで、90以下だと知的な発達が遅れている、
110なら知的な発達が優れているということになります。
よくフィクションなどで「IQ120の天才!」なんて設定がありますが
勉強ができる=IQが高いというわけではありません。
IQの高さは「勉強ができる」というよりも「頭の回転が速い」と解釈したほうがわかりやすいです。
なので、学校の成績が良くなくてもIQが高い人もいます。
IQには流動性知能と結晶性知能の2つのタイプがあります。
流動性知能は新しく覚えることや新たな物事や環境に順応していくための知能で、
思考力や適応力、問題解決力につながっていきます。
結晶性知能は経験を知識として習得するための知能で、
言語力や語彙といった分野で使う知能です。
流動性知能、結晶性知能のどちらかが高く、平均的なIQは普通という人もいます。
IQが高い・低い人の特徴
IQが高い人の特徴
IQが高い=理解力が高い、頭の回転が速いということになります。
相手の言いたいことをすぐに理解し、話の途中でも相手の言いたいことを読み取ったり、
その場の状況に応じて柔軟な判断をしたり、
冷静、論理的な思考ができるといったことがIQが高い人の特徴です。
相手の話を理解するだけでなく、
自分の考えを的確に伝えることも得意なので、
IQの高い人の説明はわかりやすいという特徴があります。
IQが低い人の特徴
IQが低いと、理解力が低く、頭の回転が遅いということになります。
IQが低い人は臨機応変な対応ができず、段取りが苦手です。
何かを説明されても飲み込むまでが遅いので、教える側は何度も説明しなければならず、
また噛み砕いて説明されても結局わからないまま……ということが多いです。
数学の式だけ書いてあって、解くためには単純に公式に当てはめていけばいいタイプの問題はできるのに
文章から読み取って式を組み立てて計算して答えを導くというタイプの文章問題は不得意な人は
IQが低いのかもしれません。
IQが低いとどうなる?
IQが低いと、新しい物事や環境に順応しにくくなります。
学校のクラス替えや職場の配置換えなどで新しい環境やルールにふれると
新しい環境になじめなかったり、新しいルールを覚えられず前のルールを持ち出したりと
様々な問題が出てきてしまいます。
IQが低い=障碍がある、学校の成績が悪いというわけではない!
IQが低いからといって、何らかの病気や障碍であったり、
学力と結びつけて「バカ」というようなことはありません。
「IQテストの結果が悪いから自分は知的障碍者なんだ!」とか
「学校の成績が悪いからきっと自分はIQが低いんだ」と落ち込まなくても大丈夫です。
確かに知的障碍がある人はIQが低く、
学校の成績が良い人はIQが高いことが多いです。
「平均は100で、それより低いと障碍がある」と思い込んでしまいがちですが、
具体的な数値をあげると、知的障碍がある人がIQテストをやると結果は50~60ほどになります。
一般的な人だと110~90くらいですので、90代や80代でもまったく問題はありません。
むしろアレコレ思い悩める知能があるということですので、
IQテストの結果を鵜呑みにしないようにしてくださいね。
まとめ
- IQ(知能指数)とは人間の知能を数値化したもの。平均は90~100程度
- IQ=頭の回転の速さ。学校の成績(学力)と結び付けられるものではない
- IQが低い=障碍がある、学校の成績が悪いというわけではない