スーツには欠かせないネクタイですが、
これはどう数えたらいいでしょう?
物の数え方シリーズ、ネクタイ編いってみましょう!
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ネクタイは「着」?「本」?
ネクタイは一応衣服に含まれるものですから、「1着」なのでしょうか?
でもなんだか「着る」という感じではないですよね。
ネクタイは伸ばせば細長いものだから「本」?
でも蝶ネクタイやリボンタイなど、シャツの襟につけるものは色々あります。
それも全部「本」でいいのか……。
正しい数え方、気になりますよね。
気になる答えはというと、「本」でOKです。
蝶ネクタイやロープタイ、リボンタイなども「本」になります。
ネクタイは首にかけて使うものなので、「一掛け」という数え方でもOKです。
英語や他言語ではどう数える?
英語の場合ではどう数える?
英語では特に単位はなく、「A tie」「Two ties」と数えていきます。
英語と似た言語のフランス語やドイツ語でも同じ数え方で、
「数+ネクタイ」の構成になっています。
中国語ではどう数える?
中国語では「一条领带」と数えます。
「领带」はネクタイのことです。
中国語ではネクタイを「1本」ではなく「一条」「二条」と数えていくんですね。
いくつ知ってる? ネクタイの豆知識
ネクタイの歴史
ネクタイの歴史はというと、2世紀のローマにまでさかのぼります。
防寒のために首に布を巻いていたのがネクタイのルーツで、
この防寒用布が注目されたのは17世紀になります。
ルイ13世がクロアチアから兵士を招いた際に、彼が首に巻いている防寒用の布に興味を持ちました。
防寒用とはいえど国王に会うのですからとオシャレな布を使ったことで注目を引いたようです。
ルイ13世はお付きの人に「あれは何だ」と聞いたのですが、お付きの人は首元の布ではなく兵士そのものだと思って「クラヴァット(クロアチア兵)です」と答えました。
そのすれ違いがそのまま、首に巻く布=クラヴァットと定着しました。
フランスではネクタイのことをクラヴァットと呼んでいるのはここからなんですね。
その後、イギリスにクラヴァットが伝わったわけですが、
仲の悪いフランスの名称を取り入れるのは嫌だということで、「タイ(帯)」と呼ばれるようになり、
それがさらにアメリカに伝わって「Necktie(ネックタイ)」になり、
さらに日本に伝わって「ネクタイ」と言うようになったそうです。
10月1日はネクタイの日
10月1日はネクタイの日です。
日本ネクタイ組合連合会が1971年に制定した記念日で、
初めてネクタイの生産が始まったことに由来します。
ちなみに作られたのは蝶ネクタイで、
今のネクタイの形になったのは戦後だいぶ経ってからのことだそうです。
ネクタイは丸めて保管がおすすめ!
ネクタイを折りたたんで収納するとシワの原因になります。
首元から胸元と、ネクタイが見える面積は意外と広いです。
なのにネクタイに折り目がついているとちょっと気になってしまいますよね。
ポールやネクタイハンガーにかけて保管するのが一番なのですが、
収納スペースの関係上引き出しにしまう人もいるでしょう。
そこでおすすめなのが、丸めて保管することです!
芯におすすめなのがラップやアルミホイルの芯です。
2~3本くらい並べて巻きつけるとよいでしょう。
今ではあまり使われていませんが、カメラのフィルムケースもおすすめです。
まとめ
- ネクタイの数え方は「1本」もしくは「一掛け」
- 英語では「One tie」、フランス語やドイツ語でも同じ数え方
- 中国語では「一条」と数えていく
ネクタイは洗濯できない生地でできているのがほとんどです。
最近では洗濯できるものも増えていますが、基本はドライクリーニングに出さないときれいになりません。
普段から汚さないように、皮脂や汗がネクタイにつかないように気をつけましょう!