心理学

心理学の「投影法」って知ってる?心理学の基礎用語を解説!

心理学の基礎用語である「投影法」という言葉を知っていますか?

心理学科では基本的な用語ですが、心理学科ではない人にはまったく知らない単語だと思います。
どんな意味の単語なのか、解説しようと思います!

知っておくと心理テストの解説欄がちょっと楽しく読めるかも知れません。

心理学の基礎用語「投影法」とは?

「投影法」とは、心理テストや性格検査で使われる検査方法のひとつです。

心理テストの検査方法には

  • 質問に「はい いいえ」で答えさせるアンケートタイプのもの
  • 何らかの作業を行わせてその結果から深層心理をさぐるもの
  • ひとつの絵や文章の意味を被験者に解釈させるもの

という大まかな方法があります。

このうちの「ひとつの絵や文章の意味を被験者に解釈させるもの」のことを「投影法」といいます。

被験者がひとつの絵や文章からどう意味を解釈するかでそのひとの深層心理を探ります。
これは、「曖昧な刺激に対しては被験者の無意識が投影される」という仮説に基づく理論です。

心理学の基礎用語「投影法」での心理テストの例

「曖昧な刺激に対しては被験者の無意識が投影される」
なんて、ちょっとわかりにくいですよね。

なのでわかりやすい例をもってきました。

たとえば、「ケーキを前にして笑っている女性の絵」を見て、
どういうシチュエーションか?
女性はどうして笑っているのか?
というようなことを被験者に質問するのが「投影法」です。
これを読んでいるあなたも想像してみてくださいね。

人によって、
「彼氏に誕生日を祝われて喜んでいる」と答えたり、
「頑張っている自分へのご褒美としてケーキを買った」
「たまたまケーキが半額だったので買った」
「毎日行列ができている人気のケーキ屋さんのケーキをやっと買えた」
など、同じ絵なのに回答が変わってきます。

こうして得られた回答から
「この人は無意識にこう考えている」
というようなことを検査するのが「投影法」です。

ケーキを前にして笑っている女性の絵から
「彼氏に誕生日を祝われて喜んでいる」と恋愛に絡めて答えた人は恋愛に興味があるということですし、
「たまたまケーキが半額だったので買った」と答えた人は、お金について悩んでいるのかもしれません。
「自分のご褒美として買った」と答えたならば、無意識に「人から褒められたい」と考えていると診断できます。

さて、ケーキを前にして笑っている女性の絵を想像して、あなたはどう答えたでしょうか?

「投影法」が使われている代表的な心理テスト

代表的な投影法のテストとしては

  • バウムテスト:木の絵を描かせて構図や枝や葉の様子から性格を判断する
  • HTPテスト:家、木、人の絵をそれぞれ描かせて、家屋の様相や木の様子、人の状態から性格を判断する。HTPはHouse、Tree、Parsonの略
  • ロールシャッハテスト:インクのシミが何に見えるかで性格を判断する
  • 文章完成テスト:「私は〇〇である」の〇〇の部分を穴埋めしたりすることで性格を判断する

といったものがあります。

ロールシャッハテストなんかは単語だけでも聞いたことはあるのではないでしょうか?

まとめ:心理学の投影法とはズバリ…

  • 投影法とは心理テストの検査方法のひとつ
  • 絵や文章の意味を解釈させることで、その人の深層心理をさぐる
  • 「曖昧な刺激に対しては被験者の無意識が投影される」という理論に基づいて作られた検査方法
  • 投影法にはさまざまなテストがある

投影法は被験者の回答から深層心理を解釈して読み解くため、
「こういう答えがあったらこう!」という法則はありません。
そのため、検査する人によって結果が変わってしまうという欠点があります。

客観性や妥当性に欠けるせいであまり使われない検査方法ですが
なかなか面白い検査方法です。

ネットで簡単にできるものではありませんが、
もし何かの機会があったらやってみてはいかがでしょうか?

 

この記事を書いた人
 ライター:ネコパン
心理学科卒。大学では「箱庭療法」「HTPテスト」など、臨床心理学系を中心にやっていました。 シミュレーションゲームが大好きですが、「これって箱庭療法ってやつでは…?」と心の奥底の無意識に気付いてしまったり。 色々あって現在は専業主婦をしながら海外生活をしています。

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