大学への進学に心理学科を選びたいという学生さんはそこそこいると思います。
しかしちょっと待ってください!
心理学科は意外と数学を使います!
あんまり数学の成績が良くないと苦労するかもしれません!
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心理学科の授業には統計学がある!
たとえば、
「あなたは自分のことを〇〇だと思っている Yes No」
というような形式の心理テストを受けたことはありませんか?
心理学科では、当然こういった回答を集計する必要があります。
「回答者が何人で、そのうち何パーセントがYesと答えたか?」
「Noと答えた人の年齢別・性別ごとの割合は……」
といったようなことを割り出さないといけません。
つまり心理学の研究には、統計学を用いて結果を導き出すものがあるわけです。
そのため、心理学科の授業には統計学のコマがあります。
統計ですので、数学の知識がある程度必要になってきます。
なので、まったくの数字嫌いだと入学後に苦労するかもしれません。
手計算ではないので数学嫌いにも安心?
授業では手計算だったりしますが、多くの場合は電卓を使います。
普通の1~9までの数字と加減乗除やパーセントのついたあの電卓ではなく、
ルートや分数を直接打ち込んで計算できる「関数電卓」というものを使います。
関数電卓は文房具屋さんで2000円程度で販売されていますし、
学校によっては教科書の購入の際にメーカーの販売員さんが教科書売り場にいたりします。
卒論なんかだとエクセルでぱぱっと計算してしまいますので
エクセルの知識もある程度必要になってきます。
慣れない電卓や計算ソフトを使うため、
まずは使い方を覚えなくてはならず、肝心の統計が二の次になってしまうことも……。
数学一辺倒の授業だけではない!
では、数学ができない人は心理学科に入るべきではないのでしょうか?
確かに、「Yes No」で答えるようなアンケート形式の心理テストだと
結果の分析に統計を用いるので数学の知識が必要になってきますが、
まったく統計を用いないで結果の分析ができる心理テストもあります。
たとえば、イラストを見て「あなたはこれにどういう印象を抱きましたか?」といったテストでは
「Yes No」なんて回答はできませんよね。
「好ましい 好ましくない」ならありえそうですけど、
こういったテストでは自由回答なので人によって答えはまちまちですし、
それを統計で計算することはできません。
ただまったく避けられないわけではないので、
やっぱりある程度数学や統計には慣れておくべきでしょう。
大事なのは計算能力よりも、
「この統計を出すにはどういった式を使えばいいのか」
という式の使い方そのものの理解が大事です。
計算は電卓や計算ソフトがやってくれますからね。
まとめ:心理学に数学は必要なのかというとズバリ…
- 心理学には統計を用いて結果の分析を行うこともある
- そのため、数学や統計の知識が必要になってくる
- 心理学科の授業には統計学のコマがある
- ただ、まったく統計を用いないで結果の分析ができる心理テストもある
私も高校の数学の成績があまり良くなく、そのまま心理学科に進学したのでとても苦労しました。
同じような学生さんは多いらしく、「心理学科 統計」でTwitterを検索してみると
「卒論の統計が終わらない!」と悲鳴をあげているツイートがよく見つかります。
皆さん苦労するみたいですね。
まったく数学を用いない心理学の分野に進めればいいですが、
大学で授業を受けているような段階だと、完全に避けるというのは難しいです。
学校によっては統計学の授業が必修のところもあります。
統計学の授業が必修になっている学校では、数学や統計が苦手な生徒のためのサポートや配慮があるはずなので
そういった仕組みに頼ってみるのもいいでしょう。