子供の遊びにザリガニ釣りをしたことがあると思います。
小学校の頃はクラスでザリガニを飼っていたという人もいるのではないでしょうか。
そんな馴染みのあるザリガニですが、実は食べられるんです!
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ザリガニは食べられる!
ザリガニは飼育や観賞だけでなく、なんと食べることもできます。
というよりザリガニを観賞用として飼育しているのは日本くらいなものです。
中国や東南アジア、ヨーロッパでは「ザリガニは食べるもの」なんです。
見た目的にエビやロブスターと変わらないので、当然といえば当然なのですが……。
中国では子供が田んぼや用水路でザリガニ捕りをしていますが、
とって遊ぶのではなく今晩の晩ごはんにするために捕まえています。
今日のご飯がかかっているので子供は真剣ですよ。
東南アジアでも道端の屋台で売っています。
頭を落として炭火で焼いた状態で販売されており、買って殻をむきながら食べるというスタイルになっています。
味はエビとほとんど変わりません。食感は旨味のないシャコに近いです。
ちょっと泥臭いので、臭みをごまかすためにハーブや調味料できつめに味をつけている場合があるので
味やにおいがきついものがあまり好きではない人には好みではない味かもしれません。
エビやカニに慣れた日本人の舌には、ザリガニのパサパサした感じはあまりなじまないでしょう。
ザリガニの調理方法と食べ方
注意点その1:食べるのは食用ザリガニだけ!
ザリガニは食べられますが、だからといって田んぼや用水路にいるザリガニをとって調理するのは危険です。
寄生虫の危険もありますし、きちんと衛生的に管理された食用ザリガニを購入して食べましょう。
ザリガニには肺吸虫という寄生虫が住み着いている場合があります。
肺吸虫は胃から腸を経て肺に移動し、肺に住み着く寄生虫です。
胃や腸にいる肺吸虫によって下痢や腹痛が起き、さらに肺吸虫が肺に移動すると呼吸器系の症状を起こします。
最悪の場合、肺機能不全になり、そのまま死亡してしまうかもしれません。
なので、ザリガニを食べる時はきちんと食用として売られているザリガニを買って調理しましょう。
注意点その2:泥抜きと臭み抜きをしっかりと!
食用として売られているザリガニも、野生とほぼ変わらない環境で養殖されているため
そのまま調理するとちょっと泥臭いです。
なので食べる前にしっかりと泥抜きをしましょう。
泥抜きの方法は、きれいな水に生きたザリガニを入れるだけです。
水の中で呼吸することで、体内に入ってしまった泥が排出されます。アサリの砂抜きと一緒ですね。
食用として売られているザリガニはあらかじめ泥抜きしてシメてあるので、この工程は不要です。
臭み抜きはアルコールでOKです。
生きててもシメた後でもいいですが、しっかり身をアルコールに浸して臭みを抜いておくと食べやすくなります。
ザリガニはわりとしぶといので、生きたまま酒につけても元気に生きてたりします。
漬ける時間は10分くらいでいいでしょう。
注意点その3:しっかりと火を通す!
寄生虫対策でもありますが、しっかりと火を通しましょう。
間違っても生で食べるのはやめましょう。
10分ほど塩ゆでするとザリガニの中にいる寄生虫は完全に死滅します。
念のためもう数分長く茹でてもOKです。
焼く場合でも先に茹でてからフライパンで焼色をつけるくらいでよいでしょう。
しっかり火を通せば寄生虫は死ぬはずですが、
もし食べたあとで腹痛などの症状が起きた場合はすぐに病院に行きましょう。
その時にはお医者さんにザリガニを食べたということを伝えてください。
まとめ:ザリガニの食べ方は…
- ザリガニは食べられる。アジアやヨーロッパではメジャーな食材
- ただし食用ザリガニのみ。野生のザリガニは寄生虫などの危険がある
- 食べる時は泥抜き、臭み抜きをしっかりと。そしてきちんと火を通すこと