海外旅行に必須のパスポート。
その裏表紙には所持人記入欄というページがあります。
ここの書き方について、ご存知でしょうか?
このページの目次一覧
パスポートの所持人記入欄って書く必要があるの?書くメリットは?
所持人記入欄とは、パスポートの持ち主を記入する欄です。
ですがパスポートの持ち主ということなら、表表紙側に写真つきで書いてあるページがありますし、
実際にパスポートをチェックされる時にも所持人記入欄のページは見られないです。
所持人記入欄への記入ですが、なんと必須ではなく任意なんです!
このことは外務省のホームページに記載されています。
つまり簡単に言ってしまえば「書いても書かなくてもいい」のです。
「ではこのページに記入する意味とは……?」
と疑問に思いますよね。
この所持人記入欄を書くメリットですが、
- 万が一紛失した時に、拾ってくれた人が連絡をしてくれる
- 旅先で事故に遭ったり病気になった時、どこに連絡すればいいかがわかる
この2つにあります。
落ちているパスポートを拾った時に連絡先が書いてあれば、
「落ちていましたよ」と連絡することもできますし、
特に旅先で事故や病気になった時の緊急連絡先は大事ですね。
自分の意識があれば伝えることもできますが、喋れない時だってあります。
いざという時にすばやく連絡ができるように、所持人記入欄は書いておいたほうがいいでしょう。
所持人記入欄を書く時のポイント:日本語か英語か
所持人記入欄は日本語で大丈夫です!
もし海外で紛失してしまった場合、
拾い主→警察→日本領事館や大使館というルートを通って届けられるので、
記入は日本語でも問題ありません。
気を利かせたつもりで、あいまいな記入法で英語で書くよりも
きちんと正確に日本語で書いたほうが領事館や大使館の人たちも対応がしやすいです。
そして記入する時ですが、ボールペンや万年筆で記入しましょう。
鉛筆やシャープペンシル、熱でインクが消えるタイプのペンなどは
書いた内容が簡単に書き換えられてしまうのでNGです。
気をつけていてもどうしても書き間違いは起きます。
パスポートの有効期限中に引っ越しで住所が変わる人もいるでしょう。
そういった時の訂正は、二重線で消した後に訂正印(印鑑)を押してください。
パスポートは公的な書類ですので、このような修正のしかたをします。
修正液で塗りつぶして書き直すなんてことはしてはいけません。
引っ越しなどで住所をまるごと書き換えなければならなくなったものの、
欄がいっぱいになって書けない……という時に他のページに書くのはやめましょう。
あまり推奨はできませんが、どうしても欄がいっぱいで書けないという時はいっそ上から紙を貼るのもアリです。
というのも、この所持人記入欄だけでは身分証明書にはなりません。
パスポートが身分証明書になるのは顔写真入りのページのところで、
所持人記入欄は「パスポートを持っている人の連絡先や緊急連絡先がわかる」程度のものです。
なのでどうしても……という時は上から紙を貼って書き換えてしまいましょう。
まとめ:パスポートの所持人記入欄は書くべきかというと…
- パスポートの所持人記入欄の記入は任意
- 書いておけば万が一の時の連絡先がわかるし、周囲に伝えられる
- 所持人記入欄は日本語でOK
- 公的な書類を書く時と同じで、ボールペンや万年筆を使い、修正液で修正するのはNG
- 欄がいっぱいでどうしても書けない時は上から紙を貼る
パスポートは5年、10年と長く使っていくものです。
せっかく新品のパスポートでも所持人記入欄がぐちゃぐちゃだとなんだか残念な気持ちになってしまいます。
きっちり書いてあると見栄えもよいですし、見る側も確認しやすいです。
きちんときれいに使っていきたいですよね。