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ラグビーの人数は何人?交代は何人まで?W杯とオリンピックの違い

なんとなく見たことだけはあるけれど、よくわからない球技だと思われているラグビー。2015年のラグビーワールドカップでの活躍と、2019年に日本でワールドカップが行われることから、ラグビー界もにわかに活気づいています。

押しも押されぬメジャースポーツであるサッカーなどは、小中学校の体育の授業でプレイしたことがあるという方も多いでしょう。その甲斐もあり、何人でやるスポーツなのかということなど基本的ルールは大抵の方が知っています。しかしラグビーとなると話は別です。

今回はラグビーの試合は何人で行うのかといったことや、試合中の交代は何人までできるのかという人数にまつわるラグビーのルールをご紹介します。また、ワールドカップのラグビーとオリンピックのラグビーの違いなどもご説明しますね。

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ラグビーの試合人数!基本の3つはこれ

ラグビーの試合人数は、実はいろいろなバージョンがあります。同じラグビーなのに不思議かもしれませんが、これを知っていればオリンピック種目である「7人制ラグビーってなに??」という疑問も解消されますよ。

ラグビーユニオン:15人制ラグビー

まず日本で「ラグビー」と言う場合は、ほとんどこの15人制ラグビーを指します。2019年に国内で開催されるワールドカップもこの15人制ラグビーです。スクラムを組んだり、密集地でプレーすることが多いフォワードが8人と、ランやキックなどを駆使してフォワードが確保してくれたボールをトライにつなげるバックスが9人となっています。

とにかく、ただ「ラグビー」と言われたら「15人!」と覚えておけばOKです。

ラグビーリーグ:13人制ラグビー

「リーグラグビー」「リーグ」と呼ばれるラグビーでは、13人制が採用されています。密集プレイがなく、スクラムも押し合うことはありません。よりスピーディーに攻撃しあうというイメージのラグビーです。その他の細かいルールにも15人制とは異なる点が多いです。

日本では非常にマイナーな存在ですが、ニュージーランドやオーストラリア、ヨーロッパでは人気のあるラグビーです。

7人制ラグビー

オリンピックで正式種目のラグビーは7人でプレーする7人制ラグビーです。日本ではラグビーというと15人なので、大体の場合は「7人制ラグビー」「セブンズ」などと呼ばれています。

使用するコートの大きさは15人制と変わらず人数だけが7人のため、選手たちの運動量は相当なものです。人数が少ないことでタックルなどのパワー系のプレーは少ないですが、華麗なランとパスが見どころです。
ちなみに、ラグビー自体はイングランドが発祥の地ですが、7人制ラグビーはスコットランド発祥です。

その他のラグビー

その他、ミニラグビーやジュニアラグビーでも人数が異なります。

-ミニ・ラグビー(小学生):5〜7人
ジュニア・ラグビー(中学生):12人以内

※高校生は15人制

この他にも、誰でも安全にラグビーを楽しめるタックルなし(タックルの代わりに腰にあるタグを取る)「タグラグビー」は4〜5人でプレイされます。

ユニオンとリーグって何?

人数の紹介の中で「ラグビーユニオン」「ラグビーリーグ」という言葉が出てきました。この2つは、試合の人数が異なることからも分かる通り、用いているルールが違います。両方ともラグビーなのですが「ユニオンのラグビー」と「リーグのラグビー」があるというくらいに捉えて下さい。

この2つ、もともとは同じラグビー協会で同じラグビーをプレイしていたのですが、1895年のイングランドにおいて、プロリーグが発足したと同時に分裂しました。

当時イングランドでは、南部のチームの多くは貴族階級たちがメインで裕福だった上、当時ラグビーの試合日である土曜日が休日でした。しかし北部のチームは炭鉱夫たちがメインであり、通常土曜日も仕事がありました。そのため仕事を休んでラグビーの試合に出場しなくてはならなかったわけです。すると当然、北部のチームは休業して試合にでた際には補償が欲しいとなります。

このあたりのことで揉めた結果、北部のチームは独自の団体を作るに至ります。それが今日の「ラグビーリーグ」に繋がり、もう一方の南部がメインのチームはそのままのラグビーを続けて「ラグビーユニオン」となりました。

かなり大雑把に説明しましたが、このあたりはラグビーの歴史の中でも非常におもしろい部分なので、興味がある方はいろいろと調べてみてくださいね。

ラグビーの試合、交代は何人できるの?

ラグビーはフィジカルコンタクトの激しいスポーツです。途中で怪我をしてうずくまっている選手もよく見かけますし、時々は血を流していることだってあります。そんなスポーツ、一体何人が交代できるのかちょっと気になりますよね。

実はラグビーには選手交代の制限はありません。

サッカーは3人までというのが割と一般的なルールですが、ラグビーは何人でも交代して構いません。ラグビーのベンチ入り(出場登録)は23人で、スターティングメンバーは15人です。つまり8人がベンチスタートで、交代を待てるわけです。この8人を全員交代してもOKというわけです。
しかし、一度ベンチに下がった選手が再び試合に入ることはできません。

また、ラグビー特有のルールとして、ベンチ入り23人のうち6人はフロントロー(スクラムを組むとき一番前の列の人3人)でなくてはならないというものがあります。なぜなら、負傷や消耗が激しいポジションであり、同時にフロントローがいなくなるとスクラムが組めなくなり、大変困るためです。

先程、一度ベンチに下がった選手は再投入できないと説明しましたが、試合中に流血した場合に限っては例外が適用されます。一度下がって止血する必要がある場合、代わりの選手を投入し、止血完了後には元の選手を戻すことができます。しかし、15分たっても止血ができなかった際には、正式な交代とされ、戻ることができなくなります。

まとめ:意外と違うラグビーの人数

意外にも3種類もあるラグビーの試合人数と、ラグビーの交代についてご紹介しました。最後にざっとまとめておくと……

  • ラグビーには15人制・13人制・7人制がある
  • 小学生〜中学生のラグビーは大体5〜12人
  • ラグビーの交代は何人でも可能(最大8人)

ラグビーはラグビーでも、試合を行う人数によって雰囲気が全く違います。ラグビーというと、ぶつかり合う激しいイメージをお持ちの方も多いでしょう。しかしそればかりではないのです!これもラグビーの魅力の1つですね。

奇しくも2019年には15人制のラグビーワールドカップが開催され、2020年にはオリンピックで7人制ラグビーを見ることができます。これを期に、両方のラグビーを見て違いを楽しんでもらえると嬉しいです。

最後になりますが、よくラグビーと間違われるアメフトの人数は11人ですよ!

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