冷房30度と暖房30度はどう違う?その違いは運転のサイクル!!

エアコンには冷房と暖房の両方の機能があります。
夏の暑い時は冷房、冬の寒い時は暖房と何気なく使い分けていますが
ふと、「冷房の30度と暖房の30度ってどう違うの?」と子供に聞かれて「えっ!?」と答えに詰まってしまったり……。

そこで「冷房で30度にする」と「暖房で30度にする」の違いについて解説します!

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冷房のしくみと暖房のしくみ

当然ですが、冷房は「空気を冷やすことで部屋を冷やす」もので、暖房は「空気を温めることで部屋を暖める」ものです。
そしてどちらも「設定温度に達したら送風のみになる」ようになっています。

冷房を30度で設定した場合、室温が31度以上だと冷たい風を送りますが、
室温が29度以下だった場合は送風のみになり、暖かい風を送って温度を上げて30度ぴったりにするということはしません。
暖房も同様で、室温が設定温度に達するように部屋の温度を上げます。

なので、夏に暖房30度、冬に冷房30度で運転したとしても、
夏の暖房は「室温が30度以上だから送風だけする」
冬の冷房は「室温が30度以下だから送風だけする」
という動きになるので
暖房によって部屋が冷えたり、冷房によって部屋が暖まったりしません。

素直に夏は冷房、冬は暖房を使いましょう。

冷房の30度が涼しいわけは?

でも冬に暖房で室温30度になった時と、夏に冷房で30度になった時では
後者のほうが涼しいと感じますよね。

それはなぜかというと、冷房のしくみによるものなんです。

冷房は設定温度が30度だからといって30度の風を出すわけじゃないんです。
「部屋が30度になるように」30度よりも冷たい風を出します。
メーカーや機種にもよりますが、冷房から出てくる風はどんな設定温度でも15度くらいの風を送り、室温が設定温度になったら送風だけに切り替わるという仕組みになっています。

なので冷房から出てくる風を直接浴びたり、送風口の近くで比較的温度が低い場所であったりと、
空気の流れによっては、設定温度が30度でも涼しいと感じるのです。

よく暑い部屋を早く冷やそうとして設定温度を一時的に18度とか極端に低くする人がいますが
あれをしても部屋が早く冷えるわけではありません。
「最終的に何度にするか」というのを設定して、「その温度になるまで冷風を送る」「その温度になったら送風に切り替える」というだけですので、
設定温度が30度だろうが18度だろうが、冷房から出てくる風は一律で15度くらいなんです。

暖房も同じで、設定温度に関わらず一定の温度の熱風を出し、
室温が設定温度に達したら送風になります。

まとめ:冷房の30度と暖房の30度は…

  • 冷房は「空気を冷やすことで部屋を冷やす」もの
  • 暖房は「空気を温めることで部屋を暖める」もの
  • どちらも室温が設定温度に達したら送風に切り替わるようになっている
  • つまり、夏の暖房によって部屋が冷えたり、冬の冷房によって部屋が暖まったりするわけではない
  • 暖房の30度より冷房の30度が涼しいわけは冷房のしくみによるもの
  • 冷房は設定温度通りの風を出すわけではなく、設定温度よりも低い風を出す
  • そのため空気の流れによっては、設定温度が30度でも涼しいと感じる
  • 暑い部屋を早く冷やそうとして設定温度を極端に低くするが、あれは無駄

エアコンを自動運転にしていると、夏場でも暖房に切り替わったりします。
これはエアコンの冷房によって部屋が冷えすぎたため、
「部屋が冷えているから暖めなければ」と暖房運転になってしまうからなんです。
これは誤作動ではなく自動運転の仕様ですので、
こういったことが嫌だという場合は自動運転ではなく手動で冷房に設定しておきましょう。

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