夏といえば台風!というくらいに、日本列島は台風の影響をうけます。特に近年の台風は勢力が大きいものや、複数個が同時に発生するなどし、被害はも大きくなる傾向がありますね。いざというときのためになにか準備をしておこうと思う方も多いでしょう。
台風の被害の予想は実にむずかしいことです。予想していたよりもあっけなく去っていくときもあれば、想像よりも遥かに甚大な被害になることもあります。とりあえず、台風が来る前に買い物に行って、必要なものを買い備えなければ!と思えども、いざとなると「どういったものが必要なんだろう?」と悩んでしまいますね。
災害には備えが大切です。今回は、台風の備えとしてあったほうがいい物や、確認しておきたいことなどをご紹介します。
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台風の前に買っておきたい物
台風のエネルギーは言うまでもなくすさまじいものです。台風が少しかかっているだけでも、外出が困難になるほどの暴風雨に見舞われることもあります。そのため、直撃コースでなくとも、家族分の食料や水は確保したいものです。
食料品
まずは食料品ですが、台風だけではなく他の災害にも備える意味で、日持ちするものを備蓄することは大切です。
- 乾パン・クラッカー類
- 缶詰・レトルト食品
- シリアル類(コーンフレークなど)
これらのものは、もし電気やガスが止まってしまっても単品で食すことができるので、まずおすすめできます。上記以外のものでも、最近は災害用にお湯がなくても食べられる食品が数多く販売されています。チェックしてみましょう。
また、飲料もかなり大切です。特に台風の時期は暑さもあるので、熱中症などを引き起こさないように、多めに備えておくと良いと思います。目安としては一人頭1日3リットルは飲めるくらいあると安心です。
- 飲料水
- 野菜ジュース・果物ジュース
- コーヒー・お茶など(嗜好飲料)
飲料水は言わずもがなですが、野菜ジュースや果物のジュースはビタミンを補ってくれるので、数本用意しておくと良いです。また、コーヒーなどの嗜好品は、体よりも心を休める時に活躍するので、少しでもあると良さそうです。
- 飴
- チョコレート
- 羊羹
- ドライフルーツ
糖分は大事なエネルギー源になると同時に、甘味で心を落ち着かせる効果もあります。特に飴は日持ちする上、さほどかさばらず、摂取も手軽なお菓子なのでおすすめです。
乳幼児のいるご家庭はこれにプラスして、粉ミルクや離乳食なども準備が必要になってきます。
備えておきたいグッズ
- 懐中電灯
- 携帯ラジオ
- 予備電池
- 災害用ロウソク+マッチ・ライター
- 携帯用コンロ(カセットコンロ)や固形燃料
- 携帯用トイレ
- トイレットペーパー
- ティッシュペーパー・ウェットティッシュ
- 救急箱
- ガムテープ(布)
- レインコート・長靴など(避難時に使用)
こんなにたくさんあるのか!と思ってしまうかも知れませんが、普段からちょっと買って置いておけるものも多いです。またラジオについてですが、いまはスマホで情報が得られるので「別にいらないかな?」と思ってしまう方もいるかもしれません。
ですが、スマホは電話をしたりメッセージをしたりと使用している間に、どうしても充電は減っていきます。もちろん充電用のバッテリーを持っている方も多いでしょうが、それすら使い果たして、でもまだ電気が来ていないとなると一大事ですね。乾電池式のラジオはかなり長期間使用することができるので、情報源として小さいものでもあるといいです。
その他、乳幼児や高齢者がいるご家庭ですと、必要なものは増えると思います。おむつ類なども多めに買っておくと良いと思います。
浸水対策グッズ
万が一の浸水や、窓ガラスの割れなどに対応できるグッズもあると安心です。
ブルーシートとロープはかなり役に立ちますし、また土のうもあるといいです。しかし「土のうなんて作るのも大変だし……」と思うところでしょう。近年は吸水ポリマーを使用した土のうもあり、緊急時に水を吸わせて土のうにできる簡易土のうが販売されています。ホームセンターなどで売っているのでチェックしてみて下さい。
台風の前にチェックしておきたい事!
台風の前に、確認しておきたいのは食料だけではありません。避難場所をチェックしたり、住居の点検などもできると安心です。
ハザードマップを手に入れる
被害予測地図とも呼ばれますが、災害の際の被害を予測し、その被害範囲が書かれているマップです。避難経路や避難場所なども一緒に書いてあるので、目を通しておくことが何よりも大切です。
ハザードマップは市役所に行けばもらうことができるので、ぜひ入手しておくべきです。また、ホームページからPDFなどデータ化したものもダウンロードできるので、こちらも合わせて持っておくといいです。紙とデータ、両方持っているのが理想的ですね。
ハザードマップは単に地図というわけではなく、冊子になっており、災害の準備や備蓄したいものなどの情報がかいてあることもあります。何かあった時にすぐに見られる場所に保管しておくことも大切です。
住宅や周囲を調べておこう!
まず台風の前には排水溝をしっかり掃除しましょう。水はけを良くしておくことは、何よりも大切です。水が流れる場所が詰まっていては、大雨であっという間に水浸しになってしまいます。また、可能であれば雨樋もしっかり機能しているかチェックすると良いと思います。
また、雨戸があるご家庭は雨戸がぴったり閉まる状態にあるかをチェックしておきましょう。雨戸がない場合は、ガラスのひび割れがないかを確認します。窓を補強したい場合は、ガムテープなどを使って補強すると良いです。
飛ばされそうなものはないかチェック!
ベランダや、家の周りに、強風で飛んでいってしまいそうなものがないかをチェックしておきましょう。特に洗濯物を外に干しているご家庭では、物干し竿を降ろし、洗濯用品を家の中に入れることを忘れてはいけません。また、植木鉢類も飛ばされやすいので屋内にしまうといいでしょう。
なかなか動かせそうもないけれど、飛んでいくかもしれない……というものは、ロープなどでしっかり固定すればOKです。
家族との安否確認方法をチェック!
台風が来ていても、家族がかならず一緒にいられるわけではありません。遠方にご家族がいる方もいるでしょう。その際に安否確認をすることになりますが、安否確認サービスは多く存在しています。どの安否確認ツールを使うかを家族であらかじめ決めておくとスムーズです。
まとめ
台風に備えるための買い物で購入しておきたいものや、台風の前にチェックしておきたいことなどをご紹介しました。最後に簡単にまとめておきましょう。
- 食料品や飲料の確保は最優先
- 嗜好品があるとなおよし
- ハザードマップは絶対に確認すべし!
- 台風が来る前に家の周りの安全を確認
- 家族との連絡方法もチェックしておこう
近年の台風の被害は本当に大きいです。台風の発生自体も多く、進路も多様です。「いつも来ないから大丈夫だろう」と思わず、常に「もしかしたら」という気持ちで備えておきたいですね。ホームセンターなどに買い物に行った際に、ちょっと防災グッズコーナーを見て回り、どのようなものがあるのか、どれが自分に必要かを普段からチェックしておくと良いと思います。
また台風接近時には、なるべく早く買い物に行くほうが良いです。あまり接近しすぎてからでは危険が伴いますし、品物が手に入らない可能性があります。早め早めの行動と、情報収集が大切ですね。