秋になると栗拾いの日帰りツアーだったり、近所の人や親戚からおすそ分けでいただいたりと
何かと生の栗が手に入ったりします。
しかし、いざ食べてみようと皮を剥くと虫が……
見てしまうと気持ち悪くて食欲も半減してしまいます。
皮を剥く前に虫がいるかどうか見分ける方法や、
虫がいる栗への対処法、食べてしまったときの影響なんかについてまとめてみました!
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栗に虫がいるかどうかの見分け方
栗に虫がいるかどうかの見分け方は主に3つです
- 殻に穴が空いているかどうか
- 水に沈むかどうか
- 白っぽい粉が出てこないかどうか
です。
見分け方1:殻に穴が空いている
殻に穴が空いているのは虫が入ったのではなく、すでに虫が出ていったものです。
当然、中身は虫に食われているのでアウトです。
見分け方2:水に浮くか沈むか
虫に食われている栗は中が空洞になっているので、そこに空気が溜まります。
内部に空気が溜まっていると、水につけても浮き上がります。
つまり、水につけて浮いてきた栗はすでに手遅れの栗です。
逆に沈んだ栗は安全な栗です。
見分け方3:白っぽい粉がでていないか
栗を置いておくと、そのうちまわりに白っぽい粉がつくものがあります。
これは中にいる虫が栗を食べ、食べかすを外に出しているからです。
粉をふいている栗は食べないほうがいいでしょう。
虫がいる栗はどうしたらいい?
栗が手に入ったら、すぐに食べないとしても処理をして虫を殺しましょう。
そのまま放置していると、栗の中に潜んでいる虫が出てきて他の無事な栗を食べ始めてしまいます。
処理は80度ほどのお湯に1分くらいつけるだけです。それ以上高い温度だと栗に火が通ってしまいます。
イメージとしては、さっと湯通しする感じでしょうか。
お湯につけることで栗の中の虫や卵が死ぬので、これ以上栗を食い荒らされずにすみます。
この状態での保存期間はだいたい1ヶ月ほどですので、なんとか食べきりましょう。
どうしても食べきれなかったら栗きんとんなどに調理して冷凍保存でもOKです。
虫がいる栗を食べても大丈夫?
もし、虫がいる栗を食べてしまっても影響はないのかどうか気になりますよね。
食べないにこしたことはありませんが、虫がいることに気づかずに食べてしまうこともあります。
栗につく虫は毒などはありませんので、万が一食べてしまっても影響はありません。
むしろ栗を食べて栄養を溜め込んでいるぶん、虫を食べる鳥や小動物にとっては美味しいものなんだとか。
野生のリスなんかは冬眠前の栄養補給にと栗につく虫を積極的に食べるそうです。
あまり想像したくありませんが、ペットとしてリスを飼っている人はエサとしてわざわざ取り寄せるそうですよ。
それくらい栄養豊富なものなので、もし仮に食べてしまっても大丈夫です。
もし調理中に虫がいる部分を見つけたら、その部分を切り落とせば、他の部位は食べられます。
虫に食われているからといって、1個まるごと捨てる必要はありません。
むしろ「虫が食べるくらいおいしい」と思いましょう。
まとめ:栗に虫がいるか見分ける方法は…
- 栗に虫がいるかどうかは殻に穴が空いているか、水に沈むか、粉をふいているか
- 穴があったり水に浮いたり粉をふいている栗は虫食いのもの
- 穴がなく、水に沈む栗は安全な栗
- 栗についた虫は80度ほどのお湯に1分くらいつければ死滅する
- もし仮に食べてしまっても害はない。むしろ栄養豊富な良い栗
栗拾いの段階で殻の穴の有無に気をつけ、持って帰った後に水につけて判別すれば
だいたいの虫食いの栗は取り除くことができます。
それでも心配なら下処理をするくらいで大丈夫です。
栗を剥くのにもけっこう労力がかかります。
頑張って剥いた栗が虫食いだったら「うわぁ……」とがっかりしてしまいますし、虫が気持ち悪くて気分も落ち込みます。
せっかくの栗、美味しく食べられるようにしましょう!