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喉からうがいみたいな音がする
授乳後や、泣いているときなどに、
赤ちゃんがうがいみたいな声を出すときがあります。
痰が絡んでいるようにも聞こえるので、
「あれっ?体調が悪いのかな?」
と、心配になるママもいるでしょう。
本当に体調が悪いときと、そうでないときとの見極めが肝心です。
赤ちゃんの喉のゴロゴロについて考えてみましょう。
赤ちゃんのゴロゴロの原因
赤ちゃんの喉のゴロゴロを見極めるには、
赤ちゃんの喉の構造から知る必要があります。
赤ちゃんの喉は、私たち大人とは少し形状が違うようです。
というのも、喉の奥にある喉頭蓋という器官が、
赤ちゃんの場合は大人よりも少し高い位置にあります。
喉頭蓋は喉に異物が入らないように蓋をする器官で、
その喉頭蓋に母乳やミルクの飲み込めなかった分や唾液が付いていると、
呼吸により振動してゴロゴロとうがいのような音がします。
この喉頭蓋が震えてゼロゼロという音がする状態もあり、
喉頭蓋軟化症といいます。
病気などではなく、喉頭蓋が柔らかく動きやすいために起きるもので、
あまり心配する必要はありません。
ほっとけないゴロゴロ
だいたいにおいてはあまり心配のいらない喉のゴロゴロですが、
「もしかして喘息では?」
と不安に思うママもいるかと思います。
実際に喘息の場合は、
喉ではなく肺や気管支からゼロゼロ、ヒューヒューという音(ぜい鳴)がします。
喉と気管支は近いので音だけでは判断が難しいと思いますが、
背中側から耳を当ててみると判断しやすいと言われています。
どうしても判断がつかないときはやはり小児科の先生に診てもらうと安心です。
病院へ行く目安は?
喉がゴロゴロする症状に合わせてこんな症状もあるときは病院を受診しましょう
・熱が38℃以上ある
・呼吸が浅い、あるいは早い
・息苦しそうにしている
・ケンケン、コンコン、というような短い咳が出る状態が続いて眠れない、落ち着かない状態
・胸元からゼロゼロヒューヒューといった音がする
考えられる病気
やはり一番多いのは風邪でしょう。
痰や鼻水が喉に絡んでいたりするので、痰や鼻水を出しやすくする薬が処方されたり、気管支を拡張する薬や処置が行われます。
胸元からぜい鳴が聴こえてくる場合は、喘息の可能性があります。
アレルギーや風邪が原因になり、発作を起こすことがありますので、日頃から注意が必要です。
また特に気をつけるべき症状としては、喉頭蓋が炎症を起こし気管をふさいでしまう喉頭蓋炎があります。
喉頭蓋炎は風邪やインフルエンザなどが原因であることが多く、呼吸困難に陥ります。
赤ちゃんが息苦しそうにしている場合は、
病名や症状に関わらず大至急受診しましょう。
喉がゴロゴロしたときに家でできること
喉頭蓋の自然な働きで喉がゴロゴロ鳴る分には、
そのうち音が治ることがほとんどです。
しかし、鼻水が出ていたり風邪気味のときや、
病院で診察を受けたあとなどに、
家でできる対策を知っていると安心です。
乾燥しているよりは程よい湿度があった方が喉にはいいので、
加湿器で湿度を保ちましょう。
アレルギーを持っている場合は、
部屋を清潔に掃除するのも大切です。
また、鼻水は喉に流れていくと痰となるので、
できれば吸入器などを使って鼻水を吸い取るといいでしょう。
吸い取るのが難しいときは濡らしたガーゼなどで、
肌をこすらないように鼻水を取り除いてあげます。
痰が原因で喉がゴロゴロすることはありますが、
病院などでやるような吸入は家庭でやる必要はありません。
呼吸ができているようならば特別心配はいりません。
まとめ
赤ちゃんの喉がゴロゴロ鳴るのは、
喉頭蓋が大人よりも高い位置にあることが原因でした。
喉頭蓋は成長に従ってゴロゴロ鳴ることは少なくなっていき、1歳ごろまでには鳴らなくなると言われています。
普段と赤ちゃんの泣き方や呼吸が変わったときには、体調をよく観察して、必要あれば病院を受診しましょう。