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後追いしないのは愛情不足なの?
赤ちゃんの後追いが始まるのは、ママとの絆が深まる生後8か月ごろからと言われています。
赤ちゃんの後追いについては個人差が現れます。
後追いが激しくて、トイレに行っても追いかけてくる赤ちゃんや
全く後追いしないのでゴミ出しに行くようなほんの短い時間なら泣かずに待ってられる赤ちゃんなど、
赤ちゃんの特性によって様々です。
後追いされれば困るママ、全くされなくて心配なママ、ママもそれぞれですが、
まずは赤ちゃんが後追いする理由、後追いしない理由について考えてみましょう。
赤ちゃんが後追いする理由
言うまでもなく、赤ちゃんとママやパパとの間に親子の絆が形成された証拠と言えるでしょう。
赤ちゃんはママやパパに対して
「この人たちは自分の要求、安全、考えを守ってくれる人たちなんだ」
と信頼しているから、離れていこうとするママやパパを追うことになります。
追うという行為は、赤ちゃんにとって安心できる場所を離れることを意味しますが、
ママやパパのいる場所のほうがより安全で安心できる場所であることを知っているのです。
両親との愛着は、他人との信頼関係の大きな土台となります。
後追いは成長過程では必要な段階で、誰しもが経験するものなのです。
赤ちゃんが後追いしない理由
後追いしない赤ちゃんがママやパパとの間で愛着関係がないかと言えば
決してそんなことはありません。
むしろ、愛着を超えて「すぐ戻ってきてくれるんだ」という
両親との厚い信頼関係がある赤ちゃんである場合もあり得ます。
例えば、兄弟や家族が多くて、家族みんなと愛着関係がある場合は、
ママやパパがいなくても安心できるので後追いしないこともあります。
また、家族の外出や人の出入りが頻繁な家庭や、
託児施設などに通い慣れている赤ちゃんも、
後追いしないことがあります。
赤ちゃんが後追いしないことは、
周りの協力を得ながら子育てできている
とても恵まれた環境と言えそうです。
後追いしない赤ちゃんで心配されること
愛情不足のケース
稀にですが、赤ちゃんとママとの間に愛着がないケースで後追いしないことがあります。
いわゆる愛情不足です。
これは、後追いしない赤ちゃんを育てるママが一番心配することではないでしょうか。
しかし本当に愛情不足の場合は、
赤ちゃん自体がママをママと認識していません。
愛情不足の赤ちゃんはママが授乳してくれるとは思いません。
授乳してくれる人がママという感じです。
普段から赤ちゃんがママに泣いて要求を伝えてきて、それに応えておむつやミルクのお世話をしているのであれば、十分関係は築けていると言えます。
自信をもって子育てしましょう。
発達障害の場合
発達障害という言葉が広く知られるようになって
誤解をされている方を多く見受けられるようになりました。
後追いしない赤ちゃんは発達障害の疑い、自閉症の疑いもある、
と無責任に言い放つネットの情報に振り回されているママもいることでしょう。
発達障害と後追いはほとんど関係がありません。
なぜなら、発達障害の特性は人によってさまざまで、
後追いが発達障害の診断要素には決してならないからです。
実際に発達障害で後追いをしない子供ならば、
後追いだけでなく普段からもママやママ以外の人にも関心を示さないことが多いからです。
逆に、発達障害が原因で極端な後追いをする場合も多く、
幼児期を過ぎてもママに依存しているような親子関係もあります。
どうしても心配な場合は小児精神科などの専門医に相談してみましょう。
まとめ
後追いには赤ちゃんなりの理由がありますので、
後追いをするから寂しがりやだとか、
後追いをしないから愛情不足だ、
などとは一概にいうことはできません。
されないよりはされたほうがママとしての自信もつきそうですが、
実際困っているママも多いので、「隣の芝生は青く見える」ということでしょうか。
少し大きくなってママの行動パターンがわかってきたり、
予測を立てたりすることができるようになると、
「ママはすぐ帰ってくるな」とママのことを理解し、
後追い自体がなくなります。
赤ちゃんなりのペースでの成長を見守ってあげましょう。