暑くなってきまして寝苦しい夜が続くようになってきました。
扇風機では全然涼しくならず、クーラーがほしい……と思うこともしばしば。
しかしクーラーなんて取り付けようと思ってつけられるものでもないですよね。
そこで除湿機を代用する……という人もいるかと思います。
そんな話を聞いていざ除湿機を使ってみたけれど、
実際に使ってみると涼しいどころか逆に暑くなった!
というケースも。
なぜ除湿機がクーラーのかわりになるのでしょうか?
そして逆に暑くなってしまったワケとは?
解説してみたいと思います!
このページの目次一覧
除湿機を使うと涼しいと感じるワケ
除湿機を使うと涼しいと感じる理由は、体感温度と湿度の関係にあります。
同じ気温でも湿度が低いと体感温度が下がり、涼しく感じるようになります。
ちなみに、湿度が高いと体感温度は上がって暑く感じます。
なので、除湿機で湿度を下げると体感温度が下がるので涼しく感じるわけです。
冷房と違って部屋の温度そのものを下げるわけではないので、
暑い外と涼しい部屋の往復で体調を崩すこともないわけです。
取付工事が必要なクーラーと違って、持ち運びできるタイプの除湿機もあります。
なので暑い日だけ部屋に除湿機を持ち込んで使うといった使い方もできます。
こう書くと
「クーラーのかわりに除湿機が使えるのでは?」
と思うかもしれませんが、実はそこには落とし穴があるんです。
クーラーがないから除湿機で代用できる?
ここまで話を聞いて、
「クーラーのかわりに除湿機が使えるのでは?」
と思うかもしれませんが、実はそうでもないんです。
確かに体感温度が下がって涼しく感じるので、蒸し暑くて寝苦しい夜にはいいかもしれません。
ですが、部屋の温度そのものを下げているわけではないので、体は冷えません。
体が冷えずに温度が高い状態のままだと熱中症になってしまいます。
室内で熱中症になってしまい、「除湿機で涼しい場所にいたのに、どうして?」と首をかしげるのはこれが原因です。
どんなに涼しく感じていても真夏の35度は35度ですからね。
部屋が暑い時は湿度ではなく、ちゃんと部屋の温度を下げましょう。
ただ、冷やし過ぎには注意してくださいね。
除湿機には3タイプある!使うと暑くなる除湿機とは?
梅雨時は気温より湿度が原因で暑く感じることが多いです。
そのため、部屋の温度調節を兼ねて除湿機を使ってみたところ、
涼しく感じるどころか逆に暑くなってしまうことも。
これは除湿機がどうやって除湿しているのかという仕組みの違いによるものです。
除湿機には、
- 取り込んだ空気を冷やして除湿するコンプレッサー方式
- 温めて除湿するデシカント方式
- 両方を使い分けるハイブリッド方式
の3つの種類があります。
取り込んだ空気を温めて除湿するデシカント方式の除湿機だと
内部のヒーターによって、送風口から出る空気が温かくなります。
そのため、デシカント方式の除湿機を使うと逆に部屋の温度が上がってしまうというわけです。
夏場の除湿にはコンプレッサー方式の除湿機を使いましょう。
逆に冬場の除湿ではデシカント方式の除湿機が効果的です。
まとめ:除湿機が涼しいと感じる理由は…
- 除湿機で除湿すると体感温度が下がるので涼しく感じる
- クーラーのかわりに除湿機は使えない。冷えない部屋にいるせいで熱中症になってしまうことも
- 部屋が暑ければちゃんと冷房を使う
- 梅雨時は湿度が原因の暑さなので、除湿機で涼しくなるのは有効
- デシカント方式の除湿機だと逆に暑くなってしまう
きちんと除湿機のタイプを把握して、ちゃんと使いこなしていきたいですね。