梅雨の季節となり、毎日じめじめして暗い気分になってきます。
じめじめしていると「湿度が高くて……」と言いますが、そもそも湿度とは何なのでしょう?
湿度のはかりかたなども合わせて紹介します!
このページの目次一覧
そもそも湿度って?
湿度とは、簡単に言うと「空気の湿り具合」です。
空気中にどのくらいの水分が含まれているのかというのを示す目安のことです。
同じ気温でも、湿度が違うと体感温度が変わってきます。
湿度が低いと涼しく、湿度が高いと暑く感じます。
湿度の求め方
では、具体的に湿度はどう計算されているのでしょうか?
中学生くらいの理科の計算の知識で湿度を求めることができます。
湿度の計算式は
(1m³ の空気中に含まれている水蒸気量÷その気温での飽和水蒸気量)×100
で求めることができます。
飽和水蒸気量というのは「その空間にどのくらいの水蒸気が含まれるか」というものです。
わかりやすく言うと、水蒸気の最大容量ということですね。
たとえるなら、
「ボールが100個入る箱の中にいくつのボールが入っているか」
というような考え方で計算できます。
箱が飽和水蒸気量、ボールが水蒸気です。
ボールが100個入る箱の中にボールが50個入っていたら、
計算式は50÷100=0.5 の×100なので、答えは50になり
つまり、湿度は50%ということになります。
まぁ、これくらい単純であれば、わざわざ計算しなくとも「ちょうど半分だから50%」と言えますが……。
世の中には、気温などの数値を入力することで現在の湿度を計算してくれるアプリがあるそうですよ!
湿度100%ってどんな状態?
では、湿度100%とはどういう状況なのでしょう?
「空気中の水蒸気が100%ということは水の中?」と思うかもしれませんが、
残念ながら湿度100%は水中ではありません。
湿度100%は「飽和水蒸気量と空気中の水蒸気の量が釣り合っている状態」です。
それ以上水が蒸発しない状態ということになります。水が蒸発しない(できない)ので、水滴になります。
ちなみに水に湿度計をつけるとどうなるかというと、
湿度計は電子部品なのでショートして壊れます。
湿度が高い・低いとこうなる!
では、湿度が高い・低いとどうなるのでしょうか?
湿度が高いと
湿度が高いと、カビやダニが発生しやすくなります。
カビやダニは湿度が高い梅雨時の名物ですよね。
また、空気中の水分量が多いため、水が蒸発しにくくなります。
水が蒸発しにくくなるとどうなるかというと、汗が蒸発しないので気化熱で体が冷えずに熱中症になりやすくなったり、洗濯物が乾かなくなったりします。
また、出だしでも少し触れましたが、湿度が高いと体感温度が上がります。
つまり同じ気温でも、湿度が高いと暑く感じるようになります。
湿度が低いと
湿度が低いと、空気が乾燥します。
空気が乾燥する冬場の名物といえば、静電気でバチっとしたり、火事が起きやすかったり、インフルエンザなどが流行したりと色々思いつくかと思います。
これらの現象は空気中の湿度が低いために起きやすくなる現象です。
ウイルスは空気が乾燥しているほど増えやすくなります。
逆に、湿度が高いと増えにくくなります。
なので、空気が乾燥している冬場にはウイルス性の病気であるインフルエンザが流行するわけなんです。
まとめ:湿度の求め方は…
- 湿度とは、空気の湿り具合の目安
- 湿度の求め方は、現在の水分量÷水分の最大容量×100で求めることができる
- 湿度100%は「それ以上水分が蒸発できない状態」で水中ではない
- 湿度が高いとカビやダニ、低いとウイルスが活発化する
梅雨時で雨続きになりますが、
きっちり湿度管理をして気持ちよく過ごしたいですね。