暑い日にはアイスティーを飲みたくなります。
ところで、水出し紅茶とお湯出し紅茶ではなにか変わるところってあるのでしょうか?
紅茶といえばカフェインの含有量がどうこうと聞きますが、ホットとアイスでカフェインの量は変わるのでしょうか?
ふと気になったので、調べてみました。
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水出し紅茶とお湯出し紅茶の違い
水出し紅茶の一番の特徴はタンニンの少なさです。
タンニンとは、紅茶の渋みの成分です。
敏感な人だと、紅茶を飲むと特有のキシキシしたような口当たりを感じることがあります。
その口当たりのもととなっているのがタンニンです。
タンニンが少ない水出し紅茶は、お湯出し紅茶に比べて渋みが少なく、口当たりがよいということになります。
さらには、水出しだと茶葉に含まれるテアニンという成分が抽出されやすくなります。
テアニンはストレスを和らげたり集中力を高めたり、リラックス効果をもたらします。
水出しだとテアニンの成分が出やすくなるので、お湯出し紅茶に比べてより落ち着けるということですね。
もちろん、温かいものを飲むという「ほっと」感という点でも、お湯出し紅茶にもリラックス効果はありますが……。
水出し紅茶のメリットはもう1つあります。
それは、ビタミンCの含有量がお湯出し紅茶に比べて多いということです。
ビタミンCは熱に弱いという性質があるので、ホットで淹れるとビタミンCが壊れてしまうんです。
なので、水出しで紅茶を作るとビタミンCをしっかりとれるわけです。
レモンも添えてレモンティーにしたらよりバッチリですね!
水出し紅茶でカフェインは減る?
紅茶といえばカフェインですが、水出し紅茶とお湯出し紅茶でカフェインの量は違います。
なんと、お湯出し紅茶に比べて水出し紅茶の方がカフェインの含有量が少ないんです!
カフェインは水の温度が高いほど抽出されやすいという性質があるため、
水で作る水出し紅茶の方がカフェインが出にくく、結果として、カフェインの量が少なくなります。
ただカフェインの量が少ないということは、カフェインの効果を十分に得ることもできないため、
眠気覚ましとして紅茶を飲むなら水出し紅茶よりお湯出し紅茶のほうがいいです。
作る時に気をつけたい、水出し紅茶のデメリットや注意点
抽出に時間がかかる!
水出し紅茶は抽出に時間がかかります。
お湯出し紅茶はポッドに茶葉とお湯を注いで数分すれば飲めますが、
水出し紅茶は茶葉を入れてもすぐに飲めません。
6~8時間ほど抽出に時間がかかってしまいます。
飲みたい時にすぐに飲めないというのはちょっと難点ですね。
また、長いこと茶葉を水分につけていると衛生的な面も気になってきます。
茶葉は必ず水出し用を使うこと!
「どっちも紅茶なんだし茶葉なんて一緒でしょ」とホットティー用の茶葉を水出しに使うのはNGです!
ホット用の茶葉は「お湯で淹れられる」ことを前提としているため、それほど殺菌されていません。
お湯で殺菌消毒されてるだろうということで、輸入の際の検査もそれほど厳しくはありません。
(もちろん、人体への安全性についてはきちんとクリアされている範囲ですが……。)
なので、水出し紅茶を作るのなら必ず専用の茶葉を使用しましょう。
「水出し紅茶用」「コールドブリュー」と書いてあるものを選んでくださいね!
まとめ:紅茶の水出しの魅力とは…
- 水出し紅茶の最大の特徴はタンニンの少なさによる渋みの少なさ、口当たりのよさ
- リラックス効果のあるテアニン、美容効果のあるビタミンCなどもお湯出し紅茶に勝る
- 水出し紅茶の方がお湯出し紅茶よりもカフェインが少ない
- 抽出に時間がかかるというデメリットも
- 作る時は水出し紅茶用の茶葉を使うこと!
ちなみに、アイスティーを早く飲みたい!という人は、
お湯出し用の茶葉とちょっとのお湯で淹れ、それから水を入れると
すぐにアイスティーを楽しむことができます。
出来上がった紅茶は早めに飲んでくださいね。