ザリガニの画像を調べていると、青いザリガニを見ることがあります。
ザリガニは普通赤いものですので、真反対の色である青いザリガニは目を引きます。
本来赤いものが青になるといえば、青いバラを思い浮かべますが、
バラと違って青いザリガニは割と簡単に作れちゃうんです。
青いザリガニは実はそう珍しいものではないんです。驚きですよね。
どうやって青くなるのか、青いザリガニを作るのはどうやるのか、仕組みをご紹介します!
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青いザリガニができる仕組み
ザリガニの色は殻にある色素によって変わります。
同じ品種でも、赤い色素をたくさん持っていると鮮やかな赤になり
赤い色素が足りないとくすんだ色になります。
色水に花をいけるとその色になるという実験を小学校の理科でやったと思いますが
仕組みはそれと同じです。
一般的に売っているザリガニ用のエサには殻を赤くする色素が含まれているので
餌を食べさせると殻が赤色になります。
ちなみにエサによって赤色を補強するのは動物園のフラミンゴも同じだったりします。
野生のフラミンゴはよく知られているフラミンゴの色よりも白かったりするんですよ。
ザリガニの殻の色はそういう仕組みですので、
つまり青いザリガニというのは殻に青い色素をたくさん含んでいるものなんです。
家で飼っているザリガニを青くするには?
ザリガニに与えるエサを赤い色素が含まれていないものにすれば赤色が脱色します。
そこに青い色素が含まれたエサを与えれば殻が青くなるわけです。
以前、トリビアの泉という番組で
「ザリガニにサバを与え続ければ青くなる」というトリビアが紹介され
青くなったザリガニが紹介されました。
それと同じ方法で青いザリガニを作ることができます。
サバやアジといった青魚には赤い色素が含まれていないので、
青魚を食べさせることで殻の色がどんどん脱色し、白っぽくなります。
するとザリガニの血の色である青が透けるようになり、青っぽくなります。
でもザリガニのために青魚を用意するのは大変です。青魚って意外と高いんですよね……。
実はディスカスなどの青い熱帯魚用のエサを与えることでもザリガニを青くすることができます。
ただしこれだけでは栄養が足りず、脱皮に失敗したり栄養不足で死んでしまったりするので
ディスカスのエサを与え続けて青くする時には数日に1回くらいは普通のエサを与えてください。
注意点ですが、
赤いザリガニをエサで操作して青くするので、
本来の姿から歪めることによってザリガニの健康状態はすごく悪くなりやすいです。
人間だって一つのものばかり食べていたら栄養が片寄って体に変調をきたします。
また生の魚は水質を悪くしやすいので、エサにする時は気をつけてください。
青いザリガニに市販のエサを与えたら?
逆に、もともと青いザリガニに市販のエサを与えるとどうなるか気になりませんか?
市販のアメリカザリガニ用のエサには、赤色を鮮やかにするために赤い色素が含まれています。
これを青いザリガニに与えると、青+赤で紫色になるのか……。
なんと、紫色になります!
鮮やかな紫色ではなく、青い殻が赤っぽくなります。
体の末端である尻尾の先やハサミの先は白っぽさにちょっとピンクが混じった風になります。
個人的にはこれはこれで好きな色合いだったりしますが
やっぱり青いザリガニには青いザリガニ用のエサを与えてあげてください。
まとめ:青いザリガニに変える餌は…
- 青いザリガニは珍しいものではなく簡単に作ることができる
- ザリガニの殻から赤い色素がなくなることで脱色して青くなる
- エサにサバやアジといった青魚を与え続ければ青くなる
- エサで青くしたザリガニは健康状態が悪くなりやすい。脱皮不良や栄養不足で死ぬことも