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耳の後ろにしこり?何科にかかる?気になる症状や原因を解説!

ポイント

この記事は病院に10年以上勤務経験がある方が執筆しています。

頭を洗っているときや髪をとかしているときなど突然気づく、耳の後ろのしこり。

痛みがあるもの、痛みのないもの、治療が必要なのかどうかも気になりますよね。

原因は何なのか、どこを受診したらいいのか、症状別に考えてみましょう。

このページの目次一覧

考えられる症状・原因・受診すべき科

① リンパ節炎

リンパ節炎の原因・症状

風邪をひいたりインフルエンザにかかったりして、免疫力が低下したときに多くみられます。虫歯がひどくなることで感染を起こしたときにできることもあります。

「腫れ」とも「しこり」とも言えるふくらみができます。

痛みはありますが、強く痛むこともあれば、それほどひどくないことも。発熱したり、寝汗をかいたりと体調はすぐれない状態です。

リンパ節炎自体がひどくなることもあるので、受診しましょう。

リンパ節炎の疑いがある時は何科を受診すべきか

まずは内科やかかりつけの医院で診てもらいましょう。深刻なものかどうか判断してもらえます。

② 粉瘤(ふんりゅう)

粉瘤の原因・症状

アテロームともいわれます。

身体中どこにでもできますが、耳の後ろにできることは多くみられます。

皮膚の下に袋ができて、その中に垢(角質)や皮脂がたまってしまった腫瘍のようなものです。

本来剥がれ落ちるはずの垢や皮脂が落ちずに袋にたまっていくので少しずつ大きくなります。

中央に黒い点があることが多く、圧迫するとそこから臭いドロドロしたものが出てくることあります。

炎症を起こすと、赤くなり、痛みもでます。

残念ながら原因は不明です。

粉瘤の疑いがある時は何科を受診すべきか

皮膚科、形成外科が専門です。

自然には治らないので、手術で摘出する必要があります。

炎症を起こしていなければ、日帰りの手術で取り除くことができますし、傷跡も目立たないような治療を選択できます。

炎症が起こった状態では手術はできないので、まずは中にたまった膿を取り除き、洗浄を1週間ほど行い、必要なら抗生剤の投与で炎症を鎮めます。その後、手術を行います。

ごくまれに粉瘤がガン化することもあるので、早めに治療したいですね。

③ 脂肪腫

脂肪腫の原因・症状

脂肪組織が増えることでできる良性腫瘍で、やわらかいしこりです。

治療せずにいるとだんだん大きくなる傾向があります。

ほとんどの場合痛みはありませんが、神経を圧迫する場所にあると痛みを感じることもあります。

原因はわかっていません。

脂肪腫の疑いがある時は何科を受診すべきか

形成外科が専門です。

小さなものであればすぐに治療はせず、経過観察することがほとんどです。

治療は手術による摘出です。

小さいものなら、局所麻酔で日帰り手術ができますが、大きなものや筋肉に入り込んでしまっていたりするものは入院が必要になります。

④ 乳様突起炎(にゅうようとっきえん)

 乳様突起炎の原因・症状

乳様蜂巣炎(にゅうようほうそうえん)ともいいます。

急性中耳炎の治療をしっかりとせずに放置した結果、ひどくなってしまった状態です。

感染や炎症が耳の奥のほうまで達してしまった状態ですね。

発熱、痛み、耳の後ろの発赤、腫れ、耳だれなど、急性中耳炎と同じような症状ですが、中耳炎よりも事態は深刻です。

中耳炎は小さな子供に多くみられる疾患なので、より早めの治療が必要ということになります。

 乳様突起炎の疑いがある時は何科を受診すべきか

耳鼻科が専門です。症状がひどい場合には耳鼻科でも入院施設のある大きな病院に行くことになるでしょう。

治療は、抗生剤の投与ですむ場合もありますが、乳様突起炎にまでなると多くの場合、手術が必要になります。

顔面麻痺などの重い合併症を引き起こす恐れもありますので、やはり早めに受診しましょう。

まとめ

耳の後ろのしこり。簡単にまとめると…

  • リンパ節炎→まずは内科で判断してもらう
  • 粉瘤(ふんりゅう)→皮膚科、形成外科
  • 脂肪種→形成外科
  • 乳様突起炎→耳鼻科

手術が必要な疾患が多いですが、いずれも早めの受診、早めの治療で、体の負担も、お金の負担も小さく済ませたいですね。

 

この記事を書いた人
 ライター:あいろまん
10年以上関東の中堅病院で看護の仕事に従事する。
現在はデイサービスで看護しつつ、介護の仕事にも首を突っ込む毎日。
趣味は韓国ドラマ。ハングル検定5級。ただいま4級目指して勉強中。

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