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池・沼・湖・泉・潟・沢の違いはなに?知らないと恥ずかしい豆知識

ふと地図を見ていて気になることがひとつ。
それは、場所によって「〇〇池」と「〇〇沼」があることです。

「池と沼、これに何の違いがあるんだろう?」

大きさ? それとも見た目?
でもどちらも大きさは同じくらいだし、見た目もそれほど変わらない……。
なんとなく、池はきれいな水で沼は汚い水のイメージがありますが、
でも実際見てみても水の綺麗さに違いがあるとは思えないし……。

いったい、池と沼の違いは何?

湖や泉との違いも合わせてご紹介します!

このページの目次一覧

「池」の定義は「人工的に作ったもの」

「池」の定義はズバリ、「人工的に作ったもの」です。
庭で鯉や金魚を放流するところは池って呼んでいますよね。
そういわれれば、確かに貯水池は「池」って字が含まれていますね。あれは消火のために地面を掘って作ったものなので、人工的に作ったものです。

人工的に作ったものを池と定義するので、ダムなども池に分類されます。

「沼」の定義は「自然にできたもの」

では「沼」の定義はというと、池の反対、「自然にできたもの」です。

イメージとして水草がたくさん生えている光景が浮かびますが、水草の多さについては沼の定義に含まれません。
ですが一般的に、「自然にできたもの」で「水草がたくさん生えている」ところを「沼」と呼びます。

沼という言葉の「なんか泥っぽくてじめじめしたところ」というイメージはあながち間違いでもなさそうです。

じゃぁ「湖」「泉」は?

湖は「池や沼よりも大きく、水深が深いところ」という定義がなされています。
具体的には、「水深が5メートル以上」のところを湖と呼びます。
大きめの貯水池のことを「人造湖」と呼ぶように、自然にできたか人工的に作ったものかについてはあまり区別をつけていません。
泉は、「出づる水」という語源の通り、「水が湧き出るところ」を泉と呼びます。
人工的か自然か、大きさや水深といった要素は特に関係がありません。
噴水は見た目でいえば水が湧き出てはいますが、あれは水が循環しているだけなので「泉」には当てはまらないようです。

似た地形は他にもある!「潟」や「沢」は?

同じく「水場」という意味では「潟」「沢」などの地形があります。
これらの定義もついでに確認してみましょう。

「潟」は、これまで紹介してきた池や沼と大きく違う点がひとつあります。
それは「海に面している」ことです。

池や沼は四方を地面で囲まれているところですが、「潟」は一部が海に隣接しています。
海に隣接しているため、潮の満ち引きで水場が生まれたり生まれなかったりします。

「沢」は、今では山の間の小さな川のことを指すことが多いですが、
昔は池や沼と同じく「水が溜まっているところ」という意味で用いられてきました。
景勝地として名高い池を「日本三沢」と呼んでいるのがその名残です。

まとめ:池・沼・湖・泉・潟・沢の違いはズバリ…

  • 池と沼の違いは人工的か自然にできたか
  • 「池」は人工的に作ったもの
  • 「沼」は自然にできたもの
  • 「湖」は池や沼よりも大きく、水深があるもの
  • 水が湧き出るところを「泉」という
  • 海に面していれば「潟」と呼ぶ
  • 山間の小さな川が「沢」
  • 「沢」は昔は池や沼と同じ意味だった

こんな違いがあったんですね。
ただこれはあくまで目安であって、厳密にきっちり分けているわけではないようです。
定義上は「湖」であっても「池」と呼んだり、水が湧き出るからといって「泉」とは呼ばずに「湖」と呼んだりしています。

ちなみに、国土交通省や環境省はどう定義しているのか?と調べてみたところ、
特に明確な区別はしておらず、上記のような慣例的な定義による区別だけにとどめているようです。

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