子育て

赤ちゃんを揺らしちゃダメってなぜ?

「揺さぶられっこ症候群」という言葉を知る人は多くても
なぜそうなるのか、どの程度揺らせば揺さぶられっこ症候群になるのか
知らない人がほとんどではないでしょうか。

赤ちゃんを抱っこして気軽に揺らそうものなら
「ダメ!揺らさないで!」
なんて注意を受けることもしばしばです。

逆にバウンサーやハイローチェアで揺らされて眠る赤ちゃんを見ると
「こんなに揺らして大丈夫?」
なんて思う場面もあるでしょう。

大丈夫な揺らし方と危険な揺らし方の違いについてまとめました。

このページの目次一覧

揺さぶられっこ症候群ってどんなもの?

赤ちゃんの脳血管が出血する症状で、命にかかわる事態を招きます。

赤ちゃんは大泉門で知られるように、脳や頭蓋骨が柔らかく未熟なため、
強く揺さぶられると脳が動いて血管が損傷を受けてしまいます。

首が座る前の生後半年までは揺さぶられっこ症候群のリスクがあります。
赤ちゃん自らが揺れに対して反射的に体を強張らせて
対処できるようになると心配はなくなります。

バウンサーやハイローチェアは大丈夫?

目が離せない時期の赤ちゃんを簡易的に寝かせる遊具として
人気のバウンサーやハイローチェアですが、
揺さぶられっこ症候群の心配はないのでしょうか。

一般的にはバウンサーは主に手動や赤ちゃん自らの動きで揺れるもので、
激しく揺れることはあまりないようです。

心配されるのが電動のハイローチェアや電動ゆりかごといわれる遊具です。

実際に揺れているところを見ると速いと感じる人もいるようですが、
揺さぶられっこ症候群に至るまでの速さにはならないよう、
メーカー側では配慮して作られています。

速さを調節したり揺れの幅を調節できるものもあるので、
赤ちゃんの成長具合に応じて加減して使用するのが望ましいでしょう。

しかしそれでも心配な人は電動のバウンサーやハイローチェアでも
手動で揺らして使用することをお勧めします。

どんな道具も正しい使い方をしない場合は事故の原因になりえます。

電動ハイローチェアも電動ゆりかごも連続での使用は15分以内までとし、
転落防止やチェアの中で赤ちゃんが動いてしまうのを防ぐためにも
ベルトを正しく装着し、取扱説明書に従って使用しましょう。

危険な揺らし方

具体的に危険な揺らし方とは
赤ちゃんの頭が前後にガクガクと激しく揺れるときです。

赤ちゃんは頭蓋骨と脳の間に隙間があるので、
激しく揺らしたり衝撃を受けると脳が損傷してしまうのです。

首の骨や筋肉が未発達の首が座る前の赤ちゃんは特に注意が必要です。

2秒間に5~6回程度の速さで強く頭を揺らすことが15秒以上続くと
揺さぶられっこ症候群のリスクが高まります。

2秒間に5~6回程度の速さとは通常ではかなり速いスピードです。
それがさらに15秒続くとはなかなか自然では実現しにくい状態です。

揺さぶられっこ症候群に至るには故意にかなり強く揺らすか、
不測の事態で強く揺らされるようでなければなることはないといえるでしょう。

赤ちゃんにとって「揺れる」は心地いい

激しく揺れることがなければ、赤ちゃんにとって揺れは心地のよいものです。

家族を悩ませるほどの夜泣きをしていた赤ちゃんを
車に乗せてドライブに連れ出したらあっという間に寝入ってしまった
なんて話はよく聞きます。

生まれる前のお腹の中ではママの動きに合わせて揺れていたので、
車で外出したり、抱っこしてもらって揺れを感じると
つい眠ってしまう赤ちゃんが多いのも納得です。

赤ちゃんの揺れには好みもあるようですが、
「大きすぎず」「リズミカルな」揺れが寝かしつけに効果があるといわれています。

ちょうど音楽に合わせて身体を動かすような感覚でしょうか。

赤ちゃん好みの揺らし方をマスターすれば寝かしつけが楽になるかもしれません。
上手な揺れで赤ちゃんと過ごす時間を楽しく充実したものにしてくださいね。

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