鍋にサラダに炒めものにと、食卓に欠かせないキャベツ。
ですが、キャベツひと玉は1食ではなかなか食べきれませんよn。
なので、4分の1や半分にカットしたものを買ったり、切って保管したりします。
その時に気になるのが、表面の黒い斑点や、切り口や芯のまわりの黒ずみ。
「これって本当に大丈夫? 腐ってない?」と心配になりますよね。
そこで、これらの「カビっぽいもの」について調べてみました!
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キャベツの表面の黒い斑点は何?
特に春キャベツに多いのですが、葉の表面にある黒い斑点は「壊死外葉症状」というものによって発生したもので、
簡単に言うと「しもやけで壊死した部分」ということになります。
寒さでその部分が壊死してしまい、酸化して黒ずんでしまっているだけで、カビではありません。
この黒ずみが春キャベツに多く見られるのもそのためです。
春キャベツは早いと2月頃から収穫が始まります。2月といえばまだ地域によっては雪が残っていますよね?
雪解けの水や雨などが葉の間に入り込み、寒さによって凍りついたことで壊死が起きます。
夏や秋に収穫されるキャベツは水が凍るようなところには持ち込まれないので黒い斑点があまりないわけです。
輸送段階で冷凍庫に入れて運ばれてしまえば、冷凍庫の中で水分が凍って壊死が起きてしまいますが……。
「壊死」「酸化」となんだか怖いワードですが、
黒い斑点部分に毒性はないので食べても大丈夫です。
他の野菜や果物にもある現象です!
この黒い斑点は温度差でできるものですので、同じく冬の葉物野菜である白菜にもみられます。
こちらもキャベツの黒い斑点と同じ原理でできます。
当然、毒性はないので食べてしまっても問題ありませんよ。
逆に「壊死が起きるくらい栄養満点である」という証ですので、
もし黒い斑点を見つけたら、「ラッキー」とポジティブにいきましょう!
カットしたキャベツの切り口や芯の黒ずみは?
切り口や芯の黒ずみは大丈夫?
カットしたキャベツの切り口や芯の黒ずみ。こちらもカビではありません。
キャベツに含まれるポリフェノールが空気に触れて変色してしまっただけです。
見た目はちょっと悪いですが、食べても大丈夫です。気になるなら切り落としてしまいましょう。
葉が黄色っぽい、変色している……これってカビ?
カットしたキャベツの葉が黄色っぽくなっていたり断面がグレーに変色してしまっている時。
これはキャベツが自身で栄養を使ってしまったり切り口から栄養が抜けていったことで、
キャベツ自身の栄養が不足しているというサインです。
キャベツは収穫されてもしばらく葉や芯の栄養を使って成長します。
そうするとキャベツの栄養がどんどん消費されていって、栄養が失われていきます。
栄養不足になったキャベツは黄色っぽくなりグレーに変色していきます。
なので、この変色もカビではありません。
キャベツの切り口の黒ずみを防ぐには?
生産と出荷の過程でできてしまう黒い斑点はともかく、キャベツの切り口の黒ずみは防ぎたいですよね。
そこで、キャベツを新鮮な状態で長持ちさせる方法をご紹介します。
- カットせずに1枚ずつ剥いて使う
- 芯をくり抜いて取り除き、濡れたキッチンペーパーを詰める
- カットした断面にぴっちりラップをかける
これらの工夫で新鮮な状態で長持ちさせることができます。
芯を取り除くことで葉が剥きやすくなるので、使いやすくなります。
芯の部分に詰めたキッチンペーパーは毎日取り替えてくださいね。
まとめ:キャベツのが黒くなってしまう原因は…
- キャベツの表面の黒い斑点は寒さで壊死した部分
- 断面や芯の黒ずみはポリフェノールが酸化した部分
- どちらも毒性はないので食べてしまっても大丈夫!
基本的には、葉全体がみずみずしい状態であればカビが生えることはめったにありません。
しかし、葉がぬめっていたり、水が出ているという時は腐っていますので、諦めて捨ててくださいね。